大和但馬屋日記

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通常の三割増

roverさんとかusui_soupさんから「シャアザクは量産型ザクの三割増の性能」といふ指摘をいただいた。さうでありましたか。すつかり忘却しておりました。ガンダムアーカイブガンダムオフィシャルズには載つてるのかも知れませんが、あんな重いものをさう簡単に引張り出せるものでもなく。
では三割増の性能とはどんなもんか。昨日と同様に考へてみた。

今年のフォーミュラニッポン終戦鈴鹿と、F1日本GPのファステストラップ比較
1'48.788(Fポン)÷1'32.730(F1)≒1.17
ともに3000ccのエンジンで前者は九千回転までのリミッター付、F1は余裕で一万九千回転まで回る。それでも二割増まではいかない。
オートザムAZ-1と同社キャロルのエンジン馬力比較
64(馬力)÷52(馬力)≒1.23
どちらもスズキが作つてマツダが売つた同時期の軽自動車といふことで比較してみたが、その差は二割強。まあ、これはAZ-1の性能が規制ギリギリで頭打ちになつてゐるだけのことだし、両者の性格はそれこそ戦闘機と輸送機くらゐ違ふ。
485系グレードアップ編成の「スーパー雷鳥」と485系特急「雷鳥」との最高速度比較
140(km/h)÷120(km/h)≒1.167
まあこんなもんか。
改良型F-14Bと初期型F-14Aトムキャット戦闘機とのエンジンのアフターバーナー使用時推力比較
122.8(KN)÷92.97(KN)≒1.32
おお! 三割増だ!!
ランボルギーニカウンタックLP500Sと同LP400の最高速度比較
500(km/h)÷400(km/h)=1.25
断つておくが、ここは笑ふとこな。

トムキャットのおかげで「三割増」にはそれなりのリアリティがあることが判明。ありがたうトムキャット。それにしても、やはり三割増といふのはジェネレータから取換へるくらゐのことは必要で、とてもファインチューニングなどで叩き出せる数値でないことは明かですな。まあ、そのくらゐシャアザクは凄いといふことなんだらうけど。

ブライト
「何だ」
オペレータ
モビルスーツの様です」
ブライト
「ザクか」
オペレータ
「で、でもブライトさん。このスピードで迫れるザクなんてありはしません!」
オペレータ
「一機のザクは、通常の三割増のスピードで接近します!!」
パオロ艦長
「‥‥シャアだ‥‥赤い彗星のシャアだ‥‥」

なんとも締まらねえ。