大和但馬屋日記

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読点の論点

日本語の文章で、なぜ讀點を「コンマ」にしなければならないのか、解らない。讀點は讀點であるべきで、英語やフランス語の眞似をして「コンマ」にする必要はない。
そもそも、句讀點を横書きの際には「,」と「。」を使ふ、と云ふ規定は、國字改革の一環として、日本語を破壞する爲に定められた規則だ。俺は認めない。

ならば最初に常に横書き状態で表示されるとは限らないHTML文書でなどと状況を限定する必要はなかつたはず。
前後の文脈から考へて野嵜氏が「文書と視覚的ブラウザの表現」の話をしてゐのかと思つたら、国語国字改革に論点をずらされた。氏の中でこれらがどうやつてか繋がつてゐるのは分るにしても、話の運び方としてはややアンフェアだと思ふ。私のとりあへず文法的に間違ひではないのだからに対応した文章であればアンフェアは言ひ過ぎかもしれないけれど。

追記

私の言ふ「前後の文脈」とはもちろん野嵜氏の文書のみを指して言つたものです。「流れ」とは私の言葉ではありませんが、その日の話題の傾向から私の様な読取りをするのは不自然ではありますまい。「流れ」の前の方については知らなかつたのだし。で、(私にとつての)本題。

「横書きの状態で表示するブラウザが、讀點をコンマに變換する」と言ふのならば、話は解る。逆に、「縦書きの状態で表示するブラウザがコンマを讀點に變換すべきだ」と主張するのは、筋が通らない。

これについては、言はれてみればその通りだと思ひます。
「横書きにカンマ」の是非については、今は踏み込みません。野嵜氏の考へる「正しさ」は不完全ながらも理解はしてゐるつもりだし、それを論破しようといふつもりはありませんが、ともかくこれについて触れると全半角の扱ひや記号に与へられた意味、「横書文書」のあり方など、個人的に日頃考へてゐることにいくらでも脱線しさうで少々手に余りますので、またいづれ小出しにします。