大和但馬屋日記

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寛容とは強ひるものにあらず

ネタレベルの煽りにどう反応したものかと悩みつつ。
「オタクだから」バナーの効用なんて、そこらのタクシーやトラックに貼つてある「この車は交通ルールを守っています」云々のステッカーと同じ程度(の説得力のなさ)だとオレは思ふのですが、タクシーを蛇蠍の如く憎んでをられたセンパイはその後タクシーを全面的に信用するやうな心変りをなされたのでせうか。正直、人前では表示するのが憚られる類のイラストと例のバナーを並べて貼られても、それで誰かを説得できるとは到底思へません。同じ被害者意識を持つ「身内」同士で固まるためのスローガンとしてはよいでせうが、理解を示して欲しい人たちとの距離は開く一方でせう。
オレはそんなの逆効果だからやめとけば? と言つてゐるのであり、初めから変態性自体を否定なぞしてません。それとも変態と言はれるのが嫌なんでせうか。他の呼び方があれば言ひかへても構ひませんが、内実は同じでせう。
世間と距離をおきたいんだか、説得したいんだか、啓蒙したいんだかをはつきりすべし。ただオレなり世間なりを挑発して遊んでゐるのであれば、まあ好きにして下さい。
ともかくあの宣言文が異常である限り(とつて付けた後半部の内容もをかしい)、賛同のしようがありません。オタクだからこそ、あんな妙ちくりんな自意識とは戦ひます。や、スローガン一丁あがり。