大和但馬屋日記

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復活

永らく休刊になつてゐた月刊誌「F1 RACING日本語版」が復刊された。よく覚えてゐないが二年ぶりくらゐになるだらうか。一度消えた雑誌が復活するだけでも珍しい、しかもF1雑誌となるとなほさらだ。めでたい。やはり日本でのF1人気が復調の兆しを見せてゐると、楽観的に捉へてよいのだらうか。十三年前のバブル絶頂期には、それこそ有象無象の泡沫F1雑誌が出ては消えてゐたものだが。そんな中、カート界に現れた高木虎之介少年にいち早く目をつけてゐた何とかいふ雑誌をオレは忘れない、て誌名忘れてるし。あはは。
それはともかく「F1 RACING」だ。この雑誌についていくのはなかなか大変だ。難しいことが書いてあるわけではないが、テレビでF1を観てるだけではわからない人やマシンやサーキットが、「当然知つてるよね?」とばかりにポンポン飛び出す。
今回の独自企画、「究極のレーストラックを創る」なんて最高だ。古今のドライバーや関係者の挙げた「最高のコーナー」を、セパン、バーレーン、上海サーキットなどを手がけたヘルマン・ティルケの手によつて繋ぎ合せ、一つのコースにするといふ趣向。出来上がったのは全長12.8km,ラップタイム2'59.46、平均速度280km/hといふ無茶苦茶なもの。速すぎるちふねん。
挙げられたコーナーには鈴鹿の1-2コーナーや一昨年までの130R(マイケルがこれを挙げたのに驚いた)、スパのオールージュやモナコのビラージュからカジノ前にかけて、そしてモンツァのパラボリカといつた有名なものから、F1未開催であるラグナ・セカのコークスクリュー(挙げたのは当然? ダ・マッタ)、F1サーキットとしては昔話のブランズハッチや旧オステルライヒリンク(A1リンクに改装されて姿を消した)などからも推薦されてゐる。そんなん言はれてもどんなコーナーか想像もでけへんよ。
当然こんなサーキットを本当に建設できるわけがない(費用よりも物理的に地形が合はない)が、記事にも書かれてゐる通りティルケのオフィスのコンピュータには雛型が存在するわけだ。
禿しくゲーム化きぼんぬ。