大和但馬屋日記

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日本だけの話ではないらしい

第二期ホンダがF1撤退を決めた理由の一つはレース関係者の労働時間が不規則に長くなりがちで労組と折合ひがつかなくなつたためといふ話を聞いたことがある。「やれやれ、いかにもジャパニーズビジネスマンな話だな」と思つたら、ヨーロッパでも似たやうなものらしいといふ話。
EUモータースポーツ関係者の労働時間を週あたり三十五時間に制限しようとしてゐるのに対し、エディ・ジョーダンは「彼らは少なくとも六十時間は働くんだ、なぜならそれが彼らの趣味であり情熱だからさ」と語る。日本のサラリーマン的物言ひをすると「おいおい、雇ふ側がそんなこと言つていいのか」となるだらう。もちろんそんなこと言つてるうちは勝てつこないけれど。
しかし、チームが会社となりレース全体が立派な産業と化してしまつた国柄だけに、行政側が「この業界だけは何十時間働いてもOK」といふわけにはいかなくなつてゐるのも事実だと思ふ。だからといつて三交代制にすれば済む話では決してないし、難しい問題だねえ。
もしかしたらこれは日本系チームが連中と同じ土俵に立てるチャンスかも、などと有り得ないことを夢想してみる*1

*1:日本が勝てないといふ意味ではなく、同じ土俵には立ち得ないといふ話