大和但馬屋日記

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フェラーリF2004

id:onobuさんがいちはやく知らせてくださいました。有難うございます。
といふわけでフェラーリの新車なのだが,形式名が示す通り今までの正常進化といふことで手堅く纏めてきたな,といふ印象。ライバルが派手な分だけ,大人しく見えてしまふ。特に目新しいパーツもなく,「誰もが驚く」と言はれたフロントウイングも今のところ普通にしか見えない。ノーズなんかF1-2000の頃に戻つてないか? とさへ思へる。まあ,このへんはいつもの如く実戦で全く異なるものが出てくるのだらう。ディフューザも明らかにダミーだし。
全体のシルエットは強いて言へばルノーに似てゐるが,仕上げのレベルはさすがにフェラーリ。全体に優美で,どこにも破綻が無い。

オレの印象としては,'98年のマクラーレンMP4-13と同じにほひを感じる。どこがどう突出してゐるわけでもなく,極めて高い完成度を持つマシン。レギュレーション変更のたびにレースマシンは見慣れないいびつな形になることを強ひられるが,さうしたなかで極限まで煮詰められた形といふのは,やはり美しく見える。MP4-13は当時のF1マシンの手本となる美しさを有してゐた。このF2004もまたさういふものに見える。これで速くなければ嘘だらう,と思ふ。しかし今年のライバルは強力だ。勝目は誰にあるのだらう。