大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

評議会とサイレントマジョリティ

id:hatenadiaryのコメント欄でid:toronei氏のいふサイレントマジョリティなるものははたして存在するのだらうか。それがキーワードの動向に無関心な人を指していつてゐるのであれば,さういふ人にとつてはキーワードが削除されようがどうしようが関係ないはずだ。評議会のことを知つてゐて関はりたくない人は関はらないことによる責任を負ふことになる。それで決まつたことに対する愚痴など,結局愚痴でしかない。単に「自分以外の誰かが何かを決める」ことが嫌なだけだらう。評議会の存在を知らない人のことを気にかけるなら,自分で教へてさしあげたらどうか。評議会は開かれた存在であり,何ら特権的なものではない(はてな市民権は特権のうちに入らない)。
評議会の仕組はキーワードの動向に関心を持つ人同士の最終的な調停のためにあるのであり,全ユーザーに徹底して通知すべき性質のものとは違ふ。国会の決議や最高裁裁判でさへ,結果が全世帯に手紙で知らさせたり電話で通知されたりはしない。削除予定キーワードがメールで通知されるのは当事者だからだ。あんなものがいちいち全ユーザーに届けられたら,たまつたものではない。情報が公開されてゐることと,黙つてゐても情報が手に入ることとを同じに考へてはゐないだらうか。
マジョリティだらうが何だらうが,声を上げないでゐるうちはいつまでたつても「サイレント」なのだ。声が上がらなければ何を望んでゐるのかもわからない。耳を傾けたくても声がなければ配慮のしようもない。オレは,自分の望む環境を他人が整へてくれて当然だと考へ,言葉ではない「不満の声」ばかりを上げるのは家畜のすることだと思ふ。サイレントマジョリティの「声なき声」は,人に通じないといふ意味で鳴声と同じだ。一年前にも全く別の件で家畜の話をしたが,今でも考へは変らない。
何かあると「はてなが何とかすべきだ」といふ人もゐるが,さういふ人はid:jkondo:20031112を読んではてなの中の人が何を伝へたいかについて考へてみるとよからう。
いろいろ考へて以上の様にまとまつたので,評議会について全員に周知させるシステムが必要なのではないかといつたid:yms-zun:20031215#1071477866での考へは撤回する。
キーワードに纏はる問題は当事者と関心のある人だけで結論を出せばよい。評議会はそれに客観性をもたせるための仕組だ。結局「はてなキーワードをどうするか」といふ話にすぎないのだから,それ以上深刻になる必要はない。