ポール・ストッダートは今一番F1で面白いおつさんだ。カナダGPの公式記者会見の場で堂堂とロン・デニスやフランク・ウィリアムズ相手に喧嘩を吹つかけ、同様の窮状にあるエディ・ジョーダンをなし崩し的に味方につけようとし、つひにバーニー・エクレストンに株式を購入させて資金を引き出すことに成功*1。新たなスポンサーも次次に引き入れて、今度はフォードエンジンを割安で確保、さらにアロウズの資材までものにしてしまつたらしい。
かうも鮮かな手腕を見せるリーダーがF1界に加はつたのだから、この先期待してもよささうだ。ただし、敏腕でありながらレースそつちのけの金の盲者と成り下がつたトム・ウォーキンショウの二の舞だけは勘弁な。
*1:この一部始終は現在発売中のF1グランプリ特集7月号で読める。かなり面白い
