大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

資料

にゃぎ〜さんへのポインタ。

上にキーワードの目的、下にその基底となる理念が示されてゐます。
私は常に「F1」や「バトルギア3」に言及してゐる人を探し、逆リンクを辿つてその人の見解を読むのを楽しみにしてゐます。F1がどういふものであるかをキーワードで知りたいとも思ひませんし、F1がスポーツかモータースポーツか規格かなどはどうでも良いことだと思つてゐます*1
ただし、キーワードが同じ物事を示してゐることを保証するために最低限の解説は必要。自動リンクされたF1が常に「フォーミュラワン」のこととは限らないから。
「オレ解説」は、それこそ日記内で行ふべきですね。私的スペースと公共システムが何の為に分けて用意されてゐるかを考へれば自明のことです。‥‥て、結局書いてしまつた(苦笑)
このことを種に議論はしませんので悪からず。

*1:この場合、いづれも真。ただし厳密には「規格」のみが真。

キーワード分類改定案リターンズ

ていふかキーワード分類改定しなくて良い案を思ひ付いたので以下に記す。
まづは

こちらへの返答であるが、その様な読み方をされたのでは百遍読んでも理解はされまいと思つた。

仮定すると、

  1. 「インターネット」は、概念でも方式でも「インターネットを使って提供されている各種サービスをも包括する」わけでもなく、「規格」だという根拠が(6/2付はてなダイアリー以前から)明快に存在していた。
  2. 「インターネットを使って提供されている各種サービスをも包括する言葉」だとしても、下にウェブサイトだの電子メールだのを持ってきてはならないという根拠がある。
  3. そうではないので「かういふ物言ひが卑怯極まりないことは承知の上だが」と言っている。
  4. その他

ただ、「あれほど分り易いルールを示されてゐながら」となってる以上、1.も3.も成立しないはずなので、つまり残るのは2.か、あるいは4.(自分がyms-zunさんの文章をすごく読み違えている)だということになる。

答へは4.(あなたはまだルールを正しく理解されてゐない)、である。
「AはBである」「BでないAはない」が成立するともしないとも言へない様な場合は、AとBを親子で関連付けることはできない。それがすべてだ。3.に至つては見当違ひも甚しい。すでに運営サイドの見解が出た後に、知つた風なことを言ふのが卑怯だと認識してゐるのであつて、今は毒喰はば皿まで。ではなくて、解決案を提示することで赦して頂きたい所存だ。

自分で書かうと思つてゐたことはこちらで綺麗にまとめられてゐる。一読されたし。読まれた後も、恐らく妖精さん方は納得されないだらうから、以下にオレがさう考へる根拠と建設的な解決案を提示する。
最初に結論を言つておかう。妖精さん方が揉める根底にある意識、即ち「はてなキーワードシステムの利便性を高めたい」といふ殊勝な考へが、そもそもの誤りである。といふか、意図は尊重するが方法を間違へてゐる。具体的には「キーワードを上手く分類することで利便性が高まる」といふのが間違ひだ。
もう一度ヘルプのキーワードに関する部分を熟読して欲しい。さらに続けて、

こちらに目を通して欲しい。今のキーワードシステムは、この時点での見解を元に成り立つてゐる。
さて、キーワードとはそもそも何か。特徴は色々挙げられるが、本質的には「はてな」のサーバにストックされる、オープンかつフラットなデータの塊だ。

キーワードのツリー表示はあくまで補助的な機能であり、キーワードの初期状態としては全てのキーワードが並列に並べられている状態をイメージして頂き、その中から特別なキーワード同士がまれに親子関係を形成できると考えてください。

とヘルプにある様に、ツリー型であれファセット型であれ、分類自体はまつたく本質的でない。
「ではオープンでフラットなデータなら使ひにくくて良いと貴様は言ふのか」と思はれただらうが、ここで考へて欲しいのだ。といふより、我々が考へるべきだつたのだ。データは所詮データ。キーワード自体の私物化は禁じられてゐるが、キーワードの利用法には何の制約もない。
ならば、自分の日記ページで、あるいは「はてなダイアリークラブ」の中で、思ふ存分、好きな様に分類してインデックス化すれば良いではないか。これが今回オレの言ふ「提案」だ。
例へば「カススタonはてな」。これはid:adramine氏の個人的なアンテナだが、独自の基準でデータを収集した結果の賜物であり、利便性もあり、id:antipop氏の手によつてカススタon はてな(サムネイル版)といふ派生物も生まれた。ここにオレは一つの理想を見る。ユーザーにできるのは、データを活用することなのだ。
さて、ここで物議を醸してゐるキーワードを例に取る。さう、「鈴木」や「福井」だ。キーワードとしての「鈴木」「福井」は弊害ばかりで問題が多い。しかし、今になつて眺めてみれば、これ自体がキーワードでさへなければ、むしろインデックスとしては利便性が高いではないか。そして、これはオレのオリジナルのアイデアですらない。

このキーワードの件に関する議論の中で、id:nobody氏が提唱し、妖精さん方も一度は目にしたはずのアイデアだ。この時は「鈴木といふキーワードをどうするか」が論点だつた為に却下されて終はつてしまつたが、キーワードの利用法として極めて真当だ。
キーワードシステムは、はてなが用意してくれた一つの素材にすぎない。今まではその素材のあり方を巡つてあれこれと揉めてきた訳だが、それは間違つてゐた。ユーザーはユーザーらしく、素材を賢く利用すべきなのだ。もちろん、素材そのものを増やす作業も我々に任されてゐるのは言ふまでもないことだ。
この提案を具体的に「はてなダイアリークラブ:キーワードカテゴリ辞典(仮)」とでもしておかう。
これを実行することは、妖精さん方の「分類したい欲」を満たすにもうつてつけな訳で、どうだらう。ルールに一切抵触もしないし、誰も困りはしない。
分類は、したい人が好きな様にする。そして、集めたキーワード自体のそれぞれの解説の中に、そのカテゴリ辞典へのリンクを一行追加する。基本はこれだけ。「はてなダイアリークラブ」内なら、どんなに主観的なカテゴライズもありだ。
さて、具体案は示した。私自身にこれを実行する気がないのは分類行為に興味がないからだが、そのことと今回の提案の正当性とは関はりがないはずだ。オレの考へに一顧する価値もない程の穴があるといふ以外の理由で、はつきり言へばオレみたいな奴の思ひ通りになりたくなんかないなどいつた理由で今回の提案が却下されたとしても、オレは別段困りはしない。しかし、その上でまたキーワードを巡る揉め事が起る様なら、たぶん残念に思ふだらうなあ。
どうだらう。上手く運べば分類用のキーワードは一掃できるんぢやないか‥‥と、それは流石に叶はないか。

せめて、「インターネット」の複数登録が全く無駄な行為であると気付いて欲しい。
この件、ひとまづここまで。

ひとつだけ追記

先述のid:phaさんの出されたアイデアも、大意で同じことを仰つてゐると思ひました。

毒皿

ええい、眠れねえや(泣

と同時に、そのときの当事者にもっとがんばっていたらと、思わなくもない。

無茶言はんで下さい。キーワード分類改定案で一通りの意見が出た後、多数の「ああしたいかうしたい」に着地点を設けるために、はてなサイドから

キーワードのツリー表示はあくまで補助的な機能であり、キーワードの初期状態としては全てのキーワードが並列に並べられている状態をイメージして頂き、その中から特別なキーワード同士がまれに親子関係を形成できると考えてください。

と見解を出して頂いたのです。その時の当事者は「まれに」なら別にいいかーと納得したのであつて、その時点で何をどう頑張れと。議論百出したあとの見解に異を狭むことについて軽く考へてませんか?
いつの間にかキーワードの初期状態として全てのキーワードがツリー状に並んでいるのを当然と考へる人が多くなつた様ですね。

上記提案への反応

あ、やっとyms-zunさんの提案の趣旨がわかった。
多重カテゴリー帰属を実行しようということか。
しかしちょっと説明が不足していると思う。
(中略)
或る程度はvermilionでやってたりする手ではないか。

さうですその通りです。説明不足で申し訳ない。

それとも、キーワードはすべて一階層で、人間は、すべて一緒くたに詰め込んでいけばいいと言う考えなのだろうか。未分類キーワードのまま動かさずに、キーワードのリストを手作業で書き換えていけばいいとか。

こちらもその通り。キーワードの細かい分類は用を為さないとそもそも主張してゐるのであり、それでも分類したい人は好きなだけやつてくれ、ただし手作業で。といふことです。キーワード登録者が分類まで面倒をみるべき、とも全く思ひませんのでね。

概念的な補足

ここで言はうとしてゐるのは、現状のシステムに手を付けずに済む形でキーワードシステム自体から分類機能を分離しようといふことだ。キーワードは、世のあらゆる言葉と同じで、秩序を持たない。万人が納得する秩序といふものが存在しない以上、システム側でどんな方法を採つても必ず無理が生じる。だからキーワードはただあるだけにしておいて、分類の必要を感じる人間がその必要に応じてキーワードをピックアップすればよい。
必要性への価値観は人それぞれだから、分類を必要だと思つた妖精さんがさうでない人に「お前らがきちんと分類しないせゐでオレ達が苦労するんだ」と言つても全く無意味なのです。
「HTMLから構造と見え方を分離してCSSを使はう」といふのと似てゐるかもしれない。