大和但馬屋日記

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身勝手

恩赦の七面鳥さま 高級ホテルにご到着される
感謝祭に伴ふ七面鳥の恩赦式。かういふのが「動物好き」にどう見えてゐるか知らないが、俺には命を玩具に惡戯けしてゐる樣にしか見えないし、獸禽の命なんて人間からすれば程度の差はあれ玩具でしかない。七面鳥が生かされてゐるのは喰はれる爲でしかないのだ。特に動物が嫌ひといふ訣ではないが、人間の都合で生殺與奪を恣にしてゐる存在に對して上つ面の「好き」といふ感情だけを取り立てて大切だとは思へない。
七面鳥のスモーク肉は勿論大好きだ。七面鳥に限りない感謝を。人間の業を自ら贖罪しようとする感謝祭とか日本の某供養の風習は尊いと思ふが、業であるからには切離せないことを忘れてはならぬ。