鈴鹿八時間エンデューロに参加。八時間ロード部門に三人チームでエントリー。例によつてスタートライダーを務める。
午前中は風もさほど強くはなくそれなりのペースで走れたが、三回目のスティントあたりから完全にバテてきた。自分の走つた分の記録はこの通り。
スティント | タイム |
---|---|
1 | 10:50.564 |
9:36.539 | |
11:03.190 | |
2 | 9:48.547 |
10:40.071 | |
11:09.198 | |
3 | 10:18.342 |
10:50.057 | |
12:12.647 | |
4 | 10:32.973 |
11:46.540 | |
12:24.986 | |
5 | 11:35.182 |
12:25.303 | |
13:24.069 | |
6 | 12:31.949 |
13:46.998 | |
平均タイム | 11:28.715 |
第六スティント目となる最後の二周はロードではなく、チームメイト用に持込んだMTBで走つた。折角持つてきたのだから、十年以上のパートナーと鈴鹿を走つておきたかつたのだ。ロードに比べてしんどかつたり進まなかつたりするのかななどと思ひながら漕ぎ始めたら、これがもう最高に楽しくて気持いい。何だこれ。ペダルを踏んでゐる間、何か知らないけど今まで味はつたことのない様な多幸感が湓れてきてどうしようかと思つた。死ぬ瞬間はかうでありたい。それあさうだよ、こいつで浅草から横須賀まで往復したり、浅草から新横浜まで通勤したり、早稲田や初台まで通つたり、薩埵峠を両面から攻略したり、荒川を遡つたり、色々したもんよ。MTBを持つて行つて良かつた。こいつでサーキットを走れるなんて思つてもみなかつた。
俺にとつての「愛車」はやはりこいつだな。ロードの方が劣る訣ではない。今日この鈴鹿を走つてゐる千台以上の自転車で一番格好いいのは俺のRNC3だと思つてる。でもやつぱり、この老兵は別格だ。タイムだつてそんなに引けを取つてない。たぶん、ロードで出たであらう夕イムから一分か、下手したら三十秒程しか違はない気もするんだ。どうしたつて老兵だし、それ故に新しいロードを買つたのだからMTBをメインに据ゑるといふことではない。ただ、自分にとつて気持いいのは何故かMTBの方だつたといふだけのこと。性能とかぢやないんだね。
全て終つて帰宅したらモナコGPが残り二十周を切るくらゐのところだつた。えらい面白い展開になつてるぢやないか。最後まで目が離せなかつた。