本を読んだ。面白かつた。
- 作者: 森山高至
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2016/02/18
- メディア: 新書
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現在進行中の新国立競技場の問題やマンション傾斜問題.免振ゴム問題などに絡んだ、概ね現代日本の産業界に敷衍して考へることのできる内容だと思ふ。殊に発注する側の準備不足、当事者意識の無さ、責任不在の構造などについて、嫌といふ程再認識させてくれる。折しも新しい国立競技場案には聖火台の設置場所も想定されてゐなければ消防法の絡みで屋内設置自体が不可能である等といふ話も出たばかりだが、この本を読めば「さもありなん」といふ感想しかない。
雷門の真正面にこんな不細工なものを建ててしまふ人ですから。