大和但馬屋日記

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ガールズ&パンツァー劇場版」八回目に行つてきた。この週末から新たに始まつた4DX版の上映である。一年ほど前はこの辺りだと大垣か豊川にしかなかつた4DXも、近くに何館か増えたので頑張つて席が取れた。安城まで自転車で軽く二十四キロ程のサイクリング。

ホンダS660が走つてゐた。ロードスターもちらほら見掛ける。安城コロナワールドは田園の中にあらゆる娯楽施設が集約されてゐる体で、ちよつと「うへえ」と思つてしまふ処ではあるけれど時間を潰すに困ることはなかつた。
ともあれ「ガルパン」である。4DX自体初体験なのだけど、感想としては「ものすごく良かつた」としか言へない。なにせこの映画は上映時間二時間と三分ちょっとの内、実に一時間半に渡つて戦車に乗つてゐるのである。4DXの仕組は乗物の再現にその能力を発揮するのが本領であることは誰の目にも明らかで、つまり「ガルパン」との相性が悪い筈がない。その上、映像に合せたモーションのオーサリングが実に丁寧になされてゐるのだから、その臨場感たるや。4DXといふシステムが「ガルパン」の為に作られたのではないかと勘違ひしてしまふ程に相性が良く、これを体験できて本当に良かつたと心から思つた。今まで観てきた通常上映と同じ楽しみは家でもそこそこ味はへるだけの環境を整へてあるけれど、こればかりはね。
個人的には後半の戦ひよりも前半のエキシビジョンマッチの方が4DX的にはより魅力的だと感じた。うさぎさんチームのシーンに代表されるコミカルな描写が、4DXの演出によつてより笑へるものになつてゐる。封切から三箇月、大ヒットを受けての追加上映だけど本当は最初から4DX化を視野に入れてゐたのではないかと思ふくらゐに完全にシンクロしてゐて素晴しい。目の回る様な二時間を堪能した。