大和但馬屋日記

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Thinkpad Tablet 2でWindows10のアップグレード準備ができたので実行した。「スプラトゥーン」で遊んでゐる間に済んだので動作チェックを兼ねて昨日付の日記をアップするのを始めとして一通り普段使つてゐるアプリケーションを験した結果、躊躇ふことなくWindows8.1に戻した。残念ながら二つの理由で使ひ物にならない。
一つ目の理由、これはメーカー非推奨のハードウェアでWin10化したため仕方のないことだが、動作が重い。何かが動かないといふことはないが、何をするにも重すぎる。アプリ間の移動やウインドウの開け閉めの度に秒単位で待たされる、タブレットペンのポインタがペン先に遅れてついて来る。これではろくに絵も描けない。とてもではないが日常の使用に耐へ得るものではない。しかしこれはまあ、新しいOSに付き物の古いハードウェアのパフォーマンスに因る問題だから仕方ない。
真に我慢ならないのはもう一つの理由だ。タッチキーポードの手書き入力が今度こそ全く使ひ物にならなくなつた。2013-03-28 - 大和但馬屋日記で書いた通りで、Windows8の手書き入力だつてとても褒められたものではない。これは8.1になつても何も改善されず、馴れで使ひ易くなつた訣でもない。ただ諦めただけだ。しかし今回ばかりは、馴れや諦めでどうにかなるものではない。
Windows10において、手書きによる文字入力は「不可能になつた」。機能が無くなつた訣ではないが、無理だ。俺はこれに身を委ねて文章を書くことができない。Windows Journalで書きつけるところまでは処理速度にさへ目を暝れば今までと変らなく行へるが、それをテキストデータに変換する時点で詰む。ペンを使つて文字を入力するといふ、タブレットPCで今までごく自然に行へてゐたことが行へなくなつて、俺は呆然とした。何とかならないかと設定を探したがどうにもならぬ。これが理由でWin8.1に戻すことにした。Windows10の一番優れた機能は、気に入らなければ元のOSに戻すことができることなんぢやないか。
由々しいのは、ハードウェアを高性能な物に買換へて処理速度を解決しても、手書き入力ができない問題は解決しないことだ。勿論、mazecなどの市販ツールを使へば出来ない訣ではないし有償なのを厭ふつもりもない。しかしこのOSとしての退歩は納得し難いものがある。OSの標準入力の手段としての手書き機能の使ひ勝手はWindows Vistaを頂点にどんどん悪くなつて、ここにきて壊滅的になつた。これから先どうしよう。今さらキーボードなんて馬鹿げた道具を使へと?