大和但馬屋日記

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TT2ぽちったー

ま、それはさておき。
休日だつたので自転車で出勤。気温が高くなつてきて、かうなると困るのが着替へ対策。上下の下着は必須として、Yシャツやらズボンまで持運ばなくてはならない。冬場はそれら一切がなくても良いくらゐなので、荷物の量といふ点だけは冬の方が助かるのだ。寒いのは嫌だけど。
以前はシートポストに取付けるタイプの荷台を泥除け代りに付けてゐたのだが、こいつはどうにも使ひ勝手が悪くて随分昔に取外してしまつた。再び使はうにもマウントの金具を失くしてしまつたし、ゴム紐もない。どうせ不便だし。といふ訣で、今日もまた矢口渡のワイズロードに寄つてみた。
何ぞいい物はないものか、と物色して目に止まつたのがリクセン&カウルといふメーカーのバッグ。

RIXEN&KAUL(リクセン&カウル) コントアーマックス スポーツ CO866

RIXEN&KAUL(リクセン&カウル) コントアーマックス スポーツ CO866

デザインと機能が俺の求めるものに近かつたので、ちと値が張るのを我慢して買つてみた。早速使つてみて思つた。これは逸品だ。
凄い点その一、マウント方法。シートポスト側にアタッチメントパーツを取付ける。このパーツをシートポストに取付ける方法が奮つてゐる。かういふ場合、大抵は大仰なクランプ状になつてゐるか、タイラップの大きい奴みたいなもので締めつけるかだと思ふ。何にせよシートポストにどうにかして巻き付く構造になる。このパーツも、金属バンドで巻付く構造なのは変らない。しかしこのバンドは閉じた輪つかになつてゐて、外から巻付ける方法がない。ハテどうしたものか。正解:シートポストを抜いて通せば良い。まあ合理的。アーレンキーでバンドを締付ければ、ゴテゴテした外見とは無縁の美しいマウントが出来上る。シートポストにゴテゴテしたものがあると太腿が当つて不快になるので、それを避けるための機能的デザインなのだと思ふ。
凄い点その二、バッグの固定方法。Amazonの写真を引張つてみる。
http://ec2.images-amazon.com/images/I/41JgrqcZvNL.jpg
バッグを支へる金属フレームが、これ以上ないくらゐ簡単な仕組でシートポストにマウントされてゐる。どんなに言葉を尽さうとしても、「ちよつと引掛けただけ」としか言ひ様がない。下の赤いレバーをずらせば一瞬で取外せる。装着は本当に、引掛けるだけ。これで十分なのだ。正直、これには啞然としたね。着脱がここまで手軽なのはとても重要。普通の荷台が駄目なのはまさにそこなのだから。事前準備のし易さ、出先でのセキュリティ、どちらのことを考へても一瞬で着脱できるのは理想的だ。
凄い点その三、無駄のないデザイン。正直最初は、少しゴテゴテしすぎかなと思つた。バッグ本体の周囲に大仰なポケットが三つもぶら提がつてゐて、無駄に容積を分け合つてゐるだけぢやないか、と。ところがさうではないのだな。
マウントに固定する為の金属フレームは、当然そのままバッグ全体を支へなければならない。だからといつて、フレームを籠の形にしたりすると重くなるし、自由度も下がつてしまふ。だからフレームは最小限の、バッグの外周を取囲む形にしておいて、バッグはフレームにぶら提がる構造にした。折角だから外側を大きなサブバッグにして、フレームの外側にも容量を確保した。サブバッグの側面には深いポケットを付けて、本体のバッグの蓋にも縛り紐つきの物を乗せられるスペースを確保。後ろのポーチの外側にはテールランプや反射板を付けられる様に合成皮革のバッヂが縫付けられてゐる。そして、ポーチの中にはバッグ全体を覆へる防水カバーが。もうね、一切の無駄がなくて、すべてが機能に奉仕してゐる。これこそがデザイン。
なんといふか、ドイツは世界一なのだなあと思つたよ。いい物を買ひました。