大和但馬屋日記

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ブラジルGP決勝

ベッテルがチャンピオンに王手、アロンソが逆転の可能性を持つたまま、今年もいよいよ最終戦
雨の気配の中でスタート、マッサとアロンソが絶妙に決めた。ベッテル出遅れる。第四ターンでライコネンがコース外へ。そしてなんとベッテルがスピン、最後尾に脱落!! 二周目、マッサのサポートを得てアロンソは三番手に。ベッテルのマシンにダメージはなささう。
七周目、グロージャンがコースアウト、リタイア。ウェバーが第一ターンでコースアウト、小林と接触か。小林のターニングベーンがサイドのインテイクを塞いでゐる様に見えた。路面が濡れて、各車挙動が酷いことになつてゐる。
九周目、小林がインターミディエイトタイヤに交換。タイムの変遷を見るまでもなく、各車がこれに続く。
十九周目、タイヤ無交換で走り続けたヒュルケンベルクが首位に。同じくバトンも二番手。
二十二周目、ロズベルグがコース上のデブリを踏んでタイヤバースト。まだデブリが飛散してゐるのでセーフティカーの導入となつた。
三十周目、レース再開。小林が五番手に立つた。
三十二周目、小林がアロンソを抜いて四番手に。しかし次の周に抜き返された。短けえ夢だつたなァ。三十八周目、マッサにも抜かれた。
四十八周目、また雨が強くなつてきて、ヒュルケンベルクがハーフスピン。首位をハミルトンに奪はれた。
五十三周目、ベッテルがピットイン。雨足強まる中にドライタイヤ、しかもオプション。大丈夫かそれ。
五十五周目、ヒュルケンベルクがハミルトンを抜き返さうとして一コーナーでハーフスピン、ハミルトンに当つた。ハミルトンはフロントタイヤを壊されてリタイヤ。何しやがんでい。これでアロンソは三番手に浮上。ベッテルはもう一度ピットインしてインターミディエイトに戻した。えー、何やつてんの? 「サイバーフォーミュラ」の最終回でティータイムにピットインしたみたいなアレか?
ヒュルケンベルクにドライブスルーペナルティ。ま、当然よね。
六十二周目、マッサが順位を譲つてアロンソが二番手に。ベッテルは七番手。チャンピオンの条件の当落線上に二人が居る。もうどつちがチャンピオンでもいい。ベッテルの前に立ちはだかるのはシューマッハー、同郷の若き後輩に順位を譲る。流石にブロックはしない。ベッテル六番手。アロンソがこのまま二位ならチャンピオンはベッテルに。
七十周目、シューマッハーを抜かうとした小林がスピン。順位を落した。十番手か、と思ひきやディレスタが最終の高速コーナーでクラッシュ、九番手に。このクラッシュでセーフティカーが入り、そのまま最終ラップへ。
すつかり影の薄かつたバトンが優勝、アロンソが二位、三位マッサ。ウェバー、ヒュルケンベルクと続いてベッテルが六位、薄氷の上でワールドチャンピオンを獲得した。シューマッハーが七位、最後のレースを入賞で飾つた。ベルヌ、小林、ライコネンまでが入賞。完走十九台、リタイアしたのはハミルトン、グロージャン、マルドナド、セナ、ペレス。ハミルトンは気の毒だつたが、その他の顔ぶれは、ねえ。ペレスは移籍発表の後、結局一ポイントも取らなかつたんだよ。マクラーレンは酷い買物をしたねえ。
いやとにかく今回のレースはアロンソベッテルも天晴だつた。ずつとポイントリーダーだつたアロンソは凄かつたね。今季の夏までは「フロントローからスタートしたドライバーか、さもなくばアロンソだけが優勝」といふ状況だつた。今年のベストドライバーは間違ひなくアロンソだつたよ。ベッテルは色々な状況に足を引張られすぎて、要らない苦労を沢山させられたよね。そしてリタイアに終つたけど、ヒュルケンベルクに潰されなければ勝つてゐたであらうハミルトン。今年は一度も「悪役」ぶりを見せず、落着いたレースをしてゐたと思ふ。しかし、運がなさすぎた。今日のレースに、今年の彼らの足取りが凝縮してゐたと思ふ。
他にも色々あるけれど、明日に障るのでまた。