大和但馬屋日記

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ベルギーGP決勝

予選までは雨絡みで意外な面子が上位にきた。今回からルノーハイドフェルトに代つてブルーノ・セナが乗る。黒金のロータスルノーを名乗る、かつてトールマンだつたチームのマシンにセナが乗る。
ドライで迎へた決勝、スタートでウェバーが大幅に出遅れ、一コーナーではセナがアルグエルスアリに突攻してハイメはリタイアに。外にも巻添へを喰つたマシンが多数。ケメルストレートではエンジンパワーでロズベルグベッテルを抜いてトップへ。しかしDRSが解禁となる三周目にベッテルが首位奪還。ニコはタイヤが良くないのか、ストレート以外が今一つだな。しかしベッテルも早々にブリスターが出来ている模様。七周目に早々にタイヤを換へた。ウェバー、ペレス、マイケル、バトン、グロックもスタート直後のアクシデントでピットインしてゐる。
セナとグロックは事故の原因を作つたことでドライブスルーペナルティ。
レッドブル、厳しいなー。プライムに換へてから三周でもうブリスターが出たとベッテルが悲痛に訴へる。ウェバーもアロンソに抜かれて為す術なし。
小林は三番手まで上つてきたが、タイムはもうボロボロ。五秒も差をつけられて守るべきタイヤなんかないぞ。分つてるかザウバー
十三周目、小林を抜かうとしてハミルトンがケメルストレートでDRSを使用。インからハミルトンが前に出て、レ・コンブの進入でアウトにラインを戻した。しかしそこにはまだ小林が居て、ハミルトンのテールが接触。ハミントンはアウト側ウォールに激しく叩きつけられてリタイアとなつた。マシンが止つてから暫く身動きが取れなかつた様でヒヤリとしたが、すぐに気を取戻して自力でマシンから脱出。良かつた。レースはセーフティカーによる中断に。
十七周目からレース再開。アロンソ、ウェバー、ベッテル、マッサ、ロズベルグの順。ケメルストレートでニコがマッサを抜いた。本当に直線番長なのな。
バトンがマイケルの後ろについてDRSを使ふ。しかし抜けない。マッサもニコの後ろでDRSを使ふ。やつぱり抜けない。メルセデスのストレートスピードは異常。バトンとマイケルはエンジンは同じなんだけどな。
スタート直後の事故絡みでペレスにもドライブスルーペナルティが出た。ハミルトンと小林の件は問題ないとの裁定。
バトンはDRSが駄目ならブレーキングでマイケルをパス、その後もぐんぐん順位を上げてロズベルグまで抜き、四番手まで上つてきた。これは表彰台間違ひなしかな。
二十九周目、ペレスがブレーキングで挙動を乱した。サスペンションかドライブシャフトにダメージでも負つてゐたのか、そのままピットに戻りリタイアに。
終盤に入つて、レットブルのペースが良くなつてきた。プライムと相性のいいウェバー、そしてブリスターの発生したタイヤの乗りこなし方を覚えたベッテル。かうなるとアロンソも手出しはできないか。むしろバトンを警戒しなくてはならなくなつてきた。
ロズベルグとマイケルが接近戦。最後尾から六番手に上つてきたマイケルは、流石スパの申し子だな。ここがF1デビューの地、そして初優勝の地。俺にとつてマイケルのベストレースはあの初優勝だ。といふか、あれでファンになつたんだ。ニコには「自由にレースしていいよ」と無線が飛んだ。しかしその後、「燃費がキツいからショートシフトしな」と指示が。色々勘繰つちやふよなあ。まあ、燃費が悪いのはこのマシンの宿病だけどね。
残り三周、バトンがアロンソを抜いて三番手に。やるなあ。
終つてみれば、レッドブルの1-2。優勝ベッテル、二位ウェバー。うーん、序盤の展開を見ればもう少し苦しむかと思つたが、最後に「自分のペース」に持込んでしまふ辺りが強さの証明か。バトンは予選が良ければもう一つ二つ上を狙へたかもしれない三位。アロンソは意外に苦しんで四位、その後ろにマイケルとロズベルグ。最後尾スタートから五位は、久々に「ミハエル・シューマッハー」を見た。今日はクリーンだつたしね。
小林は十二位。スタート直後、セーフティカーの元となつたハミルトン、そして終盤にバリチェッロと、本人に非はないにせよ接触が多すぎて自分のペースで走れてなかつた感じだね。マシン自体の戦闘力も相対的に落ちてゐるとしか思へないし。次のモンツァもキツいだらうなあ。