大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

晴れたのでやうやく新しいタイヤで出勤。タイオガのアセンティア コモドといふ銘柄の1.25インチ幅。しかしこれがどう見ても1.5はあつて、販売店の誤発送かとも思つたのだがサイドウォールに紛れもなく1.25と刷つてある。今一つ釈然としない。
で、乗つた感想としては、悪くない。前述の太さに似合ず高い空気圧を要求するだけあつて(推奨6.8気圧)、グリップ感とクッションが素晴しい。帰りに雨が降つたのだが、ウェットでも何の不安もないし、前回のパセラと比べるのが馬鹿らしい程の乗り味の良さだ。ただ一つの缺点を除いては。その缺点とは何かといふと、とにかく、重いのだ。
今までと同じ力でペダルを回さうとすると、使へるギアが確実に一段低くなる。足の性能に限界がある以上、今までと同じギアでは踏み切れない。つまり、ギア比の分だけ巡航速度が低くなる。重いと言つても、踏むのに疲れるといふ訣ではないのだ。ただ、同じ力では同じ速度が出ない。今までのタイヤと同じ角運動量を与へることができないといふことだ。ビバ物理法則。あからさまな弊害として、通勤の所要時間がより多くなる。これは困つた。
まあ、MTBに装着するスリックタイヤに求められる性能としては、これが正しい方向なのだらう。街乗りタイヤとしては申し分のない性格付けだと思ふ。それなりの巡航速度で遠乗りするなら、それに見合つたフレームとタイヤを組合せろといふことだ。MTBに軽快なスリックタイヤを奢る時代は終つたのだな。