大和但馬屋日記

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Arc Mouseの中クリックが効かなくなつた。これで二台目が毀れたことになる。寿命は大体一年といふところだ。性能といふか、使ひ心地は申し分ないものの、この中クリックの毀れ易さはちと容認し難い。次は他のにしよう、と調べて見つけたのがArc Touch Mouse。何だこれ。猛烈な地雷臭が漂ふのだが。ビックカメラモックアップを触つてみた。これは駄目だ。同じArcの名がついてゐても、持ちにくいわクリックしにくいわ。手に当る部分はラバー仕上げのくせに指でホールドすべき箇所がすべてツルツル滑る光沢仕上げだなんて、設計レベルの缺陥ではないか。これは、ダメだ。

駄目だと言つたのに。

センターホイールに相当するタッチパッド部分を上下にスライドすると、「ゴロゴロ」といふSEと共に振動機構が働いて、恰もホイールを転がしてゐる様な感触があるのは面白いですね。しかし、このセンターパッドをダブルタップしないと中クリック及び中ドラッグとして認識しないといふのは、3DCG屋さんとしては早まつたかな、と思つた。
あと、平らになつたりアーチ状に変型する様子が、何か扁形動物の様で見た目にはなかなかグロテスクかもしれない。謳ひ文句通りにどこでも使へるレーザーセンサーの性能は実に素晴しいのだが、プロダクトとしては色々間違つてる感が強いなあ。狙つてか偶々かは知らないけれど、中クリックの耐久性とドライバのタコさ*1以外は極めて筋の良いプロダクトだつたArc Mouseとはえらい違ひだ。

*1:センサーのカウントが速度感応式でないといふMS-DOS的仕様なのだつた