大和但馬屋日記

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ヘッドホン新調

買つた。ソニーのMDR-ZX700。秋葉原で時間をかけて片つ端から試聴して、結局これしかないといふか、これ以外の製品を何で売つてるの? と思つた。
金曜夜の時点では五千円でそこそこ鳴るやつがあれば良い(ソニー以外で)といふつもりで店に出向いたのだが、その価格帯で比べるならやはりソニーのMDR-ZX500しかなかつた。スペック表の数字が全てでないことは百も承知で、しかしやはりスペック表は音を裏切らない。ZX500はインピーダンス70Ωで周波数帯域は8Hz〜25kHzと、数字に嘘がないならは同一価格帯では破格の数値だ。理屈で言へば「低音から中高音までカバーしつつ、抵抗が大きいためノイズが少ない」といふことになる、のかな。同じ音源で聴き比べても音の差は歴然で、その時同行した職場の人の言葉を借りるならば「鳴つてゐる音の種類が全然違ふのは判りました」。他のはどれもパサパサで、論外。もう、その場でZX500を買つても良い勢ひだつたのだが、生憎その場では缺品してゐたのだつた。少し離れたところにソニー製品だけ並んだ場所があつて、そこには物があつたのだが、その隣にあつたのがZX700。値段はZX500の二倍、その分周波数帯域が広い。5Hz〜40kHz。CDの実用帯域をほぼカバーできる。インピーダンスは24Ωと値段なりだが、帯域が広いからむしろ籠もらなくて良いのだらう。聴き比べれば、さつきあれほど良く聴えたZX500までもがノイジーに聴える始末。ああ困つた、当初の心算が根つこから崩壊してしまつた、それも良い方に、といふのが金曜まで。
で、昨日、コーヒー買ふついでに秋葉原でさらに吟味を重ねた。五万も六万もする様なのはさておいて、ZX500や700が全体でどの辺の力を持つてるのかを比べてみたのだが。
何ていふか、こいつら、をかしい。価格性能比が空気を読まなすぎてゐる様に思へる。それあ、これらより良いものは当然あるが、さういふのは価格帯が一つ二つ、あるいはもつと上なんだよな。金に糸目をつけなければ、それあね。しかし、糸目の間で比べれば、この出来の良さは異常ではないか。
もちろん何を聴くかで適性は変るのだらうが、俺にとつては生ギターと人の声にノイズが乗らないのが決め手となつた。あと、一番の目的にあるのがゲームのサラウンド効果なので、特性は広くフラットなほど良い。今回、これほど目的に適つたものは他になく、これが無かつたら俺は何を買へば良かつたのかと今になつては途方に暮れる。
まあ、価格性能比が他と比べて秀でてゐるといふことは、耐久性能の方が申し分なくソニークオリティなのだらう。一年以内に毀れるのは許す。四年後に毀れないなんてことまでは期待しない。一年丁度で毀れたら怒るからね。
いやしかし、DS-1000にこれを繋いで「Forza3」や「PORTAL2」やるのは格別だね。