大和但馬屋日記

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帰省。いつもの0520東京発静岡行。原から富士川にかけて、朝日に染まる富士山の眺めがあまりに見事だつたのは良いが、車内が一斉にパシャパシャ鳴り始めて一向に止まないのには閉口した。今なら盗撮し放題だな、などと不謹慎な考へが頭を過るのを禁じ得ない。勿論そんな事をする間があればこそ、目に富士の姿を焼き付けておく。山全体もさることながら、雪を被つた御蔭でくつきり浮んだ宝永火口の巨大な穴と、それによつて吹飛ばされた山体の質量、そして吹飛ばしたエネルギーの大きさについて想像を巡らせて慄いた。