大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

yms-zun2010-10-11

帰つて来た。いやもう、とにかく小林が最高だつた。タイヤ戦略の違ひによるラップタイム遷移と後続とのタイム差をiPhoneで確認しながら、「ん〜、これはピットに入つた後十二番手でフィニッシュかなー、作戦失敗かなー」なんて言つてたんだけどね。そこからの速いこと速いこと。ニックやバリチェッロより二秒近くも速いタイムでバンバン追い抜いて、スーティルロズベルグのリタイアも手伝つて七位フィニッシュ。十四秒台で走れた上位数台の一人にしつかり加はつた速さは素晴しかつた。予選でQ3に出られてゐたらなー。それにしても実に面白かつたよ。小林にとつてはヘアピンがオーバーテイクポイントだといふのが興味深い。

レッドブルは速かつた。でも終つてみればアロンソも負けてなかつたね。レッドブルが手を抜いた様にも見えなかつた。ウェバーなんか終盤で本気出してたけど、アロンソのタイムも見劣りしなかつたもんね。

バトンは小林と同じ作戦だつたけど、奇策で出し抜ける様な上位の速さではなかつたか。ハミルトンはめちやくちや速かつたのにトラブルで苦労したね。それでもよく順位を守つた。偉い。

今回は最初から最後まで退屈しない、いいレースだつた。と思つてゐたら、後ろの席の人の会話で「凄い普通のレースだったねー」「さうだよねー」なんて聞えてきて、さういふもんなのかな、と思つた。iPhoneとかカンガルーTVとかでライブタイミングを見ながら観戦してゐると、とてもそんな風には思へないんだけどね。情報にばかり振回されるのも考へものだけど、情報を目の前の事象と照して先の予想をしながら観るといふのは格別の面白さだよ。サーキットでもそれが苦もなくできる時代になつたといふのは、大変喜ばしいことだ。