Sleep Cycleの効果については昨日も書いた様に「打率が低いなあ」といふ感想があつて、その「打率」とは何ぞやといふと、つまりSleep Cycleに起こされたときにスッキリ目が醒めてゐるかどうかといふと、そうでもないやうな、さりとて全否定するほどでもないやうなといふ感じ。たまにスキッと目が醒める日もあつて、さういふ日は「おお、たしかに効果がある!!」と思つてしまふものだから。
Sleep Cycleの示すグラフは、たぶん振動の大きさそのものではなくて、たぶん振動の大きさと回数を積分か何かしたものなんぢやないかと思ふのだけれど、実際にどういふ値なのかは知る由もない。仕組のことはさておいて、これは多分にプラシーボ的な性質をもつたソフトウェアなのではないかと思つてゐる。とどのつまり、寝てゐる間の自分の動きなんて自分では分らないのだから、グラフが出鱈目であつても別に構はないわけだ。寝入り端と起きる瞬間はiPhone本体を動かさざるを得ないわけだから、その部分が山となつてゐれば、その間がどの様になつてゐようとも一切矛盾はない。設定時刻付近の眠りの浅いところでアラーム音が鳴るといふ触込みも、極端なことをいへばアラーム音が鳴るタイミングは完全にランダムにしておいても構はないわけだ。
あとは打率の問題で、それにしたつて効果を前向きに捉へようとする人にとつては「よく当る」といふ印象だけが残るだらうし、さうでないワシの様な人間ですら「蒲団が悪いのかも」と思ひこまうとしてしまふものだつたりする。コーヒー一本分くらゐの値段のアプリケーションだから別に何とも思はないけれども、まあ上手い商売だよね。
まあ、昨日の地震を拾つたのは間違ひなささうだから完全にインチキだと断ずる気にまではなれないのだけれども、まあ「それなり」のものなんだらうなといふのが今のところの実感。機能的には睡眠時間を短めに切り取るだけなので二度寝が増えたことも忘れてはならない。二度寝の誘惑に屈しない、セルフコントロール願望の強い人向けのアクセサリといふことなんだらうな。まあ面白いからもうしばらくグラフ収集のために使ひ続けるけれども、そもそも今夜は使ふ機会がない。眠い。