大和但馬屋日記

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yms-zun2009-04-26

http://members.jcom.home.ne.jp/w3c/omake/diary.html四月二十五日付を見て。「夏のあらし!」は背景以前に主要キャラの名前が「やよゐ」となつてゐる時点でそちらの方向としては駄目。漫画としては三巻であからさまに長期連載向けgdgd路線に舵を切つたので読むのをやめた。

もちろんそれが「弥生」の読みでなく「居」とか「井」などを用ゐた名であると強弁することは可能だが、作品舞台に戦時中の日本を据ゑてゐる以上その理窟は通りにくからう。「生ひる」といふ語から来た和語と思はれるので「ゐ」にはなり様がない。

自分のこの指摘はあくまで原作漫画に対するもので、まあ少年漫画なんてこんなものだといふ諦めはある。アニメの方は観てゐないから本来何も言へないけれどシャフト制作新房監督作品であるなら観ることもなからう。今まで楽しめたことがない。少なくとも自分の好む映像作品としては。本の筋が通つてをらず、カットのすべてが断片的かつ刹那的で、時間も空間もないから画面に注視してゐられないのだ。映像方法論として勿論さういふのがあつてもいいと思ふが、ああいつた方法論の人が仮名遣ひに気をつけたりするかといへば、それはしないだらう。仮名遣ひこそ時間と空間の申し子である筈だから。

待てよ、さういふ人がよりによつて時間と空間をテーマにした作品を扱ふのかと思ふと少し興味が出てきたな。