大和但馬屋日記

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NXE来ました

といふわけでサクサクッと自動アップデート。公開直後は何やらダウンロードも一苦労の混み様だつたみたいだが、ワシは数時間ずれてゐたのでものの三分で終つた。
とりあへずメニュー全体を概観した後、本体のセッティングを見直し。解像度設定も増えたのか何なのかよく分つてゐないが懸案の縦伸びは解消した模様。
DVDゲームのHDDへのインストール機能を試したいが、残容量は2GB前後。「Forza2」をインストールしようと思つたら5GB以上空けなくてはならず断念。懐に余裕ができたら120GBのHDDを買はう。
続いてアバター作成。意外にパーツの種類は少ないなー。適当に覚醒美希つぽいのを作つて飽きたので自分の似姿にした。そしたら即座に友人から「誰ッスか」とツッコミが入つたので、新機能のパーティーを組んでダベりながら顔を修正した。変更がすぐに反映されるので見ながらあれこれ言へるはいいな。
アバターと言つても、別にこれを操作して仮想空間を歩いたりできる訣ではなく、またその必要もない。ただフレンド一覧に3Dの人形がついて、その人が誰と組んで何を遊んでゐるかが一目で分る様になつただけだ。しかし、これは、すごく考へられてゐるなと思つた。詳しくは後で。
で、互ひに「L4U」を起動してアイマス談議などしてゐたらもう一人の友人がパーティーに加はつた。彼は「アイマス」など持つてゐないが、フレンド画面からパーティーに加はるだけで即座に会話に入れるのには驚いた。今までの様にチャット呼びかけ→応答のプロセスが全く不要。その代り、内輪話をしてゐるつもりでパーティーを開きつぱなしにしてゐると、第三者の参入障壁が低いために起る不都合も有得るな。
従来は同じゲーム内のセッション以外では三人以上の同時通話はできず、Liveの基本機能としては一対一のプライベートチャットしかなかつたので、ここは意識の切換へが必要。もちろん、NXEにおいても従前のプライベートチャットはできる。要はきちんと使ひ分けようといふこと。「考へられてる」と思ふのはまさにこの点だ。
NXEを初めて起動して、何も考へずにフレンド一覧を見ると、すべてのフレンドが自分のパーティーを開設した状態として見える。誰かのパーティーに他の人が居たら、それが自分と関係ない人でもタグと一緒に見えてゐる。パーティーが見えてゐる限り、そこには自分も飛込める(一パーティーにつき最大八人まで)。パーティー内では一つのゲームを一緒に遊んでゐるかもしれないし、別にさうでないかもしれない。それは一見しただけでは分らない。パーティーに加はれば分るのだらう。
今までは、自分自身とフレンドリストにある個々のフレンドの状態しか分らなかつた。あるフレンド同士が同じゲームを起動してゐても、一緒にオンラインプレイをしてゐるのかどうかまでは分らないし、自分がその輪に入れるかどうかもそれだけでは判別しづらく、相手から呼びかけられるか、自分で声を掛けたり誘つたりするかといふ直接的なアクションがどうしても必要だつた。
パーティー機能の良いところは、見知つた仲間がパーティーを組んで何かを遊んでゐれば、とりあへずそこに混つてみるといふことが簡単にできる点にある。チャットの件と同じく、パーティーを組まずに従来と同じ方法でオンプレイすることももちろん可能だ。といふことは「今は独りでオフラインプレイに徹したい」「誰か一緒に遊びませんか」「一匹狼で野良対戦中」といふ状態を、パーティーを開くか閉ぢるかによつて簡単に意思表示できる訣だ。これは本当に便利だと思ふ。
ただ、この便利さを皆で分ち合ふために呼びかけておきたいことがひとつ。
NXEへのアップデートが行れた十一月十九日以降、Xbox360を一度も起動してゐない人も含め、すべてのプレイヤーは自分一人だけのパーティーが開かれた状態にあります。明示的にパーティーを閉ぢない限り、そのパーティーにはフレンド、あるいは設定次第でそれ以外の人が自由に出入りする可能性があります。積極的にオンラインでの交流を望まない人は、最初に起動した時で良いからフレンド一覧で自分のパーティーの状態を確認し、必要ないと思つたら自分のパーティーを閉ぢませう
これは別にプライバシーを守るためにどうかうなどと言ひたい訣ではなくて、「今自分は誰かと遊びたい気分なんだよ」といふ時にだけパーティを開く習慣が根付くことで、仲間内でのオンプレイがより気軽に楽しめる様になるのではないかと思つた次第。デフォルトでパーティーが開かれた状態になつてゐるのはパーティー機能を広く周知させるための策なのだらうから受容れるとして、ある程度の期間をおいて一段落した後にやうやく「あるべき姿」が見えてくるのだと思ふ。
MMOの様なある意味生々しい仮想空間でもなければ寒々しいテキストベースの階層画面を掘るのでもなく、人形とゲームのパッケージ画と立位置を示す円だけで見事に「遊びたいコミュニティ」を視覚化したこのインタフェースは、匙加減が絶妙だ。余程明確で魅力的なテーマを内包してゐない限り仮想空間など楽しいものには成得ない。その点このフレンドパーティー機能はただの楽しげなステータス表示にすぎない。そこがいい。
正直、アバターと聞いて「今さら陳腐やなあ」とか「どうせMiiの付焼刃のパクリだらう」とか「何の意味があるの」などと舐めてかかつてゐたが、とんだ早合点だつたよ。