大和但馬屋日記

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トゥーンシェーディング向けのモデリング

アイマスモデリングはつくづくよく出来てますね、といふのがいきなりハマリだした理由の一つでもあるので(他にも百個くらいありさうだが)、どのくらゐよくできてるのか考へてみた。
いや、最初は「所詮ゲーム内データだし、なんかノッペリしたつまらない造形だな」と思つてたんだけどね。でも見れば見るほどよく出来てるわ。表情のバリエーションも凄いけど、何よりトゥーンシェードの陰の入り方がすごく綺麗。どの瞬間を切り取つても不細工な陰の入り方をしてない。

験しに六角大王で手癖に任せてモデリングして見たのが下の方。漫画モードで目鼻口と輪郭を取つてから対象モードで面貼り。いざ作つてみると、ワシの手癖でどうしても濃い造形になる。特に口の周りが。まあ、作風によつてはこれも「あり」だが、狙つてゐるのとは違ふな。
で、バランスを取り直したのが上の方。それなりに近づいたとは思ふ。しかし、決定的に違ふ点も多々見つかつた。たとへば顔の側面の目と耳の間の距離とか、眉毛の下から上瞼に入る陰とか、このままでは再現できなさう。顔全体の面の取り方が違ふ。
あつさり作つてある様でも、たぶん耳朶はこれと同じくらゐには作りこんである。
目は平面にテクスチャ貼つてるだけかとも思つたが、たぶんちやんと眼球になつてる筈。
あと、当然モデリングだけではなくてシェーダの調整とか顔専用のライティングとか、細かい調整を相当重ねた末にあの「あつさりした画面」を出してゐるのだと思ふと、たしかにこれはある種の日本文化の極みなのだなあと思つた。陰の境界線がヨレヨレにならない様に微調整するだけでどんだけ手間が掛つてるのかと考へてしまふなあ。

  • 2008年06月21日 anigoka メタセコ使えば結構簡単に線のヨリ修正とかローポリ化とかできるのに・・・
  • 2008年06月21日 westerndog ゲーム
  • 2008年06月21日 kanose 3DCG