そんなことよりこれが凄すぎてもう。
たぶん、「アイドルマスター」に詳しくない人にこれがどう凄いのか伝へるのは不可能だ。そこが凄い。
無駄に試みてみる。
- 「アイマス」の歌は原則としてハモらない。別々に録られた各キャラの主旋律を重ねた合唱しかない。
- キャラ毎の声域の違ひによるユニゾン効果や歌の巧拙による偶発的なハモりはある。
- 公式のCDなどでアレンジ版が作られることは有得る。
- 「my song」は先週「L4U」のゲーム用のDLC曲として配信されたばかりの新曲で、これが収録されたCDは未だ存在しない。
- ゲームに使はれる曲は基本的にゲーム用のショートバージョンで、CD化されるとロングバージョンにアレンジされる。
にも関らず、この動画の「my song」はあずさと千早がハモッてゐて、しかもロングバージョンとなつてゐる。繰返すが、公式には現時点でそんなものは存在しない。
作成法を想像すると、かうだらう。
- ゲーム上であずさ版と千早版、そして歌パートを全てオフにしたカラオケ版をそれぞれ録音する。
- カラオケの波形を逆位相にしてボーカルを抜取る。
- カラオケにアレンジを加へてロングバージョンの演奏を自作。
- ボーカルにピッチシフトを施してハモラせる。
- 映像と合せて編集。
まあ、技術的にはそんなに目新しくはない。ではなぜこれが凄みを伴つて聞こえるかといふと、動画タイトルの「歌姫楽園風味」といふのが味噌となる。
OBCで放送中の「アイマスレディオ」といふ番組内に「歌姫楽園」といふコーナーがあつて、ここではパーソナリティであるあずさと千早役の声優が毎週リクエストに沿つた歌(アイマス関連に限らず、アニメソングやJ-POP、演歌等あらゆるジャンルをカバー)をラジオブース内のマイクで一発録りで歌ふ。この「my song」は、そのコーナーで実際に歌はれたと言はれて聴けば「え? そんなのいつやつたつけ?」と騙されかねないクオリティであるといふことだ。といふか、これを聞いたら声優達自身がさう言ふに違ひない。
「my song」配信されてそんなに日も経つてないのに、この仕事の早さは何だ。これが野生のプロか。
- 2008年06月02日 wtnb18 アイドルマスター すばらしかった! my songハモってる!