大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

機会損失

昨日の「オメガファイブ」の理不尽なダメージについてもう少し考へてみた。
オメガファイブ」の感想を見て回ると、中には「初回でノーコンティニュークリアした」といふ凄い人もゐる。その人が元々ゲームが巧いといふ大前提はあるだらうが、やはり運も味方したと考へるのが妥当だと思ふ。「偶々あそこで画面の左側に居なかつたからダメージを受けずに済んだ」といふ類の幸運の積み重ねがもたらした結果だ。
反対に、その幸運な人と同じくらゐかそれ以上の腕を持つ人でも、運が悪くてクリアできないことは普通にある。初回ならそれも当然だ。ゲームの勘が鋭い人ならば、「このゲームの手応へなら、本来もつと先に進められた筈だ」くらゐの判断はできるだらう。さういふ人ほど、「初回プレイ時の運の悪さ」を不快に感じ易いのではないか。
「初回でクリアする機会を永遠に失つた」といふ風に言換へれば、それは大変深刻な事態のやうに思へる。食ひ物の恨みに匹敵するのではないか。さう思つてしまつた人を説得できる言葉は、ワシにはない。
これは「オメガファイブ」といふマニア向けのゲームと、それに快/不快を感じるゲームマニアに限つた話ではない。
ワシの両親は「脳トレ」の初回プレイで判定された脳年齢の高さが、データ選択画面にいつまでも残つてゐることに抵抗感を示す。「そこから若返つて行くのが楽しいんぢやないか」と言つてみても無駄なのだ。データを消してやり直せばいいぢやないかといふアドバイスは特にしてゐないが、たぶんさういふ問題でもない気がするんだよな。