大和但馬屋日記

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飯を「峠の釜めし」の器で炊く様になつて結構経つ。しかしこれ、もともとただの駅弁の容器なので薄手であまり丈夫ではない。交互に使つてゐた二つの容器の片方がつひに熱で割れて、四月に横川に行つた際に仕入れた三つ目を使つたら何と最初の一回で割れてしまつた。五徳の上でいきなり真二つになるのは面白いが始末に困る。
最後の一つが割れるのも時間の問題だし、その残つた一つは碓氷峠廃止の直前に現地で買つたものなので出来れば割らずに済ませたい。だいぶヒビは入つてるけどな。
そんな訣で鍋を買ひに出た。陶器屋で飯炊き専用の有名げな奴を見て、それにしても良かつたのだが「三合用」てのが引掛る。そんなに炊かん。一合とかでも巧く炊けるだらうか。あと、陶器で大きいと取回しに困りさうだ。
で、松屋に行つて普通の鍋を見て回つた。蓋付きの片手鍋は持つてないので、そちら方面で肉厚で小さ目のを物色したら丁度いいのが処分品であつたのでそれにした。ル・クルーゼの二十分の一の値段だ。笑ひ。
験しに二合炊いてみた。拍子抜けするほど普通に炊けたが、まだ電気釜クオリティだ。この鍋に最適な水量と火加減を探らなくてはなるまい。