大和但馬屋日記

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政治的な帰結はともかく心情的には

以下は本当にスーパーアグリSA07がホンダRA106のコピーであるならば、といふ仮定の下の話。
で、あるならば、「去年のマシンを持つてきてテストもなしにぶつつけで走らせたら、完全新作のマシンよりも遥かに速かつた」といふのは、現場としてはやつてられんよなあ。
まだ決勝前の時点でこんなこと言ふのも何だけども、ホンダRA107は今明らかに速さがなくて苦労してゐる。開幕戦に持つてくる機体としては「失敗」だと言つて良からう。でも、聞けば設計面で様々なトライをしてゐて、それが上手くいつてゐないのだとか。少なくとも彼等は攻めて戦つてゐる。その彼等が去年作り上げたマシンを、「持つてきていきなり走らせてみたらなんか速かつた」といふのなら、それはスパイカーあたりが怒るのも無理はなからうと思ふし、心情的に怒る方に肩入れしたくなる。
スパイカーはまだジョーダン時代のマシンを走らせてゐるにすぎないから、速さはともかく買つてきたマシンを走らせてゐる点でワシの興味の対象にはなつてゐない。しかし早晩投入されるであらう彼等のオリジナルカーがもし遅かつたとしても、ワシはそちらの方を応援するなあ。
結局のところSA07がどの程度「彼らが作つた」と言へるのかが明らかにならないと何とも言へないのだけど。
まあ、ぶつちやけ、「余所の速いマシンを買つて走らせたら速い」なんてのは当り前すぎてつまんねえなあつてだけのこと。来年以降はそれもアリつてことになるとか何とか言はれてるけどね。