大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

道を訊かれた

yms-zun2006-11-22

マンションを出て自転車に跨つたところで修学旅行生と思しき中学生の一団に声を掛けられた。地図を出しながら曰く「江戸東京博物館へ行くのはこの道でいいですか」と。吾妻橋から両国までは結構距離があるぞ。
「時間はあるの?」
「三十分‥‥」
「三十分後に着けばいいわけ?」
「さうです」
まあ三十分あれば十分*1かとひとりごちながら、ぢやあ、あの交叉点から道なりにまつすぐ進めば見えてくるからといつて別れた。
おそらく自由行動のグループなのだらう、浅草から両国まで歩くプランを立てたのは少しばかり無謀だがその中学生らしさを微笑ましく思つた。相手が大人だつたら電車での行き方を教へたかもしれんが、途中に目を惹くもののない道を歩くのも悪くはなからう。
それはともかく、「今ここなんだけど分る?」と地図を指した時に「はあ、ここですか」と返されたのには面喰らつた。自分の居場所が分らなくては地図も役に立つまいに。まあ、分らないから訊ねたのだらうが。がんばれ。

*1:さんじつぷんあればじふぶん