午前十時頃にサーキット入り。雨はそれほど強くはないものの、依然止む気配はない。シケインの指定席を取つてはゐるが、この雨の中を席に座つてじつとするのも退屈だといふわけで、西コースの方まで足を運ぶことにした。ヘアピンに到達したところでセッション開始のアナウンス。山本左近が真先にコースイン、鈴鹿にホンダサウンドを轟かす。スーパーアグリとスパイカー、そしてトロロッソは精力的にラップを重ねるがその他のチームは第三ドライバーがたまに出てくる程度。トップチームは動く気配すらない。翌日以降が晴れるならば、ここで走つてデータ収集を行ふ意味も全く無いから当然だ。
しばらくヘアピンで見てからさらに歩を進め、マッチャンでまたフェンスに張り付く。二輪用シケインが出来てからこちらに来たことがなかつた。このあたりでルノーの二台がコースイン。しかしインストレーションチェックのみで、タイム計測はなし。
さらに歩いてスプーンへ。スプーン入口のあたりはコースと観客席の高さがほぼ同じで、トラックにカントがついてゐるせゐもあつてマシンがほぼ真横から見ることのできる面白いポイントだ。
セッションが終つたので、鉄塔の写真なんか撮りながらぶらぶらとゲートの方に戻つた。雨はずいぶん弱まつた。
