大和但馬屋日記

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アレ関係

デパートの壁に自転車がウジャウジャ駐輪されてゐるのを見て、かつ自分もそこに駐輪したことがあつて、でもそれををかしいと思つたから「自転車でそのデパートを利用するのは止めた」と宣言するのも、まあやはり人によつてはアレに見えるのかもしれんですが。まあ、個別の事例はさて措き。
実際に迷惑してゐる人とか普通にそれを見た人がその惨状を見て「デパートの壁の陥穽」といふ言回しは使はないにしても、それらしい表現で何かを言ふことは普通にあると思ふ。
そんな風に情況に味噌をつける暇があつたら、自ら立上つて客なりデパートなり行政なりに「情況を改善しろ」と訴へるべきだといふ訣でもないだらうし(それはそれでアレ呼ばはりされさうだ)、ではどうすればいいのだらう。一利用者としては、多少の便利さを棄ててでも黙つて去るか、巧く便利にそのデパートを利用するかの二択しかないのだらうか。まあ、「賢い」方法はいくらでもあるだらうけど、須く賢く生きやんならんといふのも窮屈な話だ。
それはともかく、何かの現象を「落とし穴」「陥穽」と称することと、その様に称する行為を「アレ」と称することは同じに見える。どちらも端的に気に入らないものに対してラベルを貼る行為にすぎない。ラベルといふか単に感想を述べてるだけなので、どちらもそれこそいいも悪いもないと思ふ。ややレイヤーの異なる話として、言回しとして無理に社会性を帯びさせようとしてゐるか個人的な感想に留めようとしてゐるかをダブスタ的に使ひ分けるのを見て、それが気に障る場合はもちろんある。「一部の人の人」がしばしば無自覚に集団の代表者的意見を述べることがあり、しかしそれを指摘されると「これは個人的な意見ですから! さう思つたんだから仕方ないです!」と逃げに入るみたいなアレ。あと禁煙ファシズム関係とか?
その辺の言回しが勘に障る人は、ユーザースタイルシートp:after { content : "と思いました。" ; }などと書いてIE以外のブラウザで閲覧するやうにすれば幸せかもしれない。とりあへず自分でやつてみた。あまりにアレな文になつたのでやめた。