大和但馬屋日記

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ラピュタ、ターンエー、エウレカセブン(終了)

エウレカセブン」の第一話を観たときに何となく思ひ出したのは、なぜか「天空の城ラピュタ」と「ターンAガンダム」だつた。たぶん、物語のスタート地点が鉱山の街であるといふ、表層的な世界観が似てゐたからだらう。身寄りのない少年、突然やつてきた謎の少女、海賊的なグループといふ要素もどこか似ている節がある。もちろん「ターンA」には海賊は出てこないし、「身寄りのない少年」と「突然やつてきた謎の少女」をロラン一人が兼ね備へてゐるといふ変化球ではあるが、まあ他愛のない連想といふことで許してほしい。それから、しりとりはただの偶然。
で、「エウレカセブン」だが、第一話のディティールに満ちた世界観描写を見て、期待を持つと同時に「その調子で全体を描けるのか?」と心配になつた。第七話まで進んだ現在、その心配は現実のものとなつたやうだ。これだけ話数を費やして、未だにその世界を支配する法則が見えてこない。「トラパー」なるものがなんなのか、LFOといふロボット型の乗物が社会の中でどう位置付けられて使はれてゐるのか。もちろん公式サイトで「予習」すれば理解できることだが、今のところ作品に全く反映されてない。
もちろん話の中盤と終盤でそれぞれ「あつと驚く新事実」で大どんでん返しをやりたいのだらうが、今のままでは「ひつくり返される世界」の方に親しみも何も持てないので、どんなに派手な演出をされても上滑りして終つてしまひさうだ。
なんつか、丁寧に作つてある割に、或いは丁寧であるが故に、いろいろな部分が嘘臭く感じられる。かういふ世界の作り方はどちらかといふと「大作ゲーム」に似てゐる気がする。あまりその手のゲームは遊ばないが、「グランディア」を最後まで遊んだ後に感じた「口ポカーン」な感覚を最後に味はふことにならなければよいな、と思ふ。