大和但馬屋日記

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GWライトノベル一気読み

普段の行動半径内ではMF文庫Jの最新刊以外の在庫がほとんどなくて、オレは最近MF文庫Jの作品ばかり偏つて読んでゐるものだから、買へる時にまとめ買ひする癖がついてしまつた。

あそびにいくヨ!シリーズ(神野オキナ,MF文庫J) - 大和但馬屋読書日記 - bookグループ

二巻までは少し前に読み終へてゐたので、残り四巻をまとめ読み。大雑把に奇数巻を学園コメディ編、偶数巻を大ネタ編と分けた場合、面白いのはやはり奇数巻の方かな。作品の持つ傾向として、全てをぶつ壊すバッドエンドには向はないだらうと予め想像がついてしまふ今の状態では、どれだけ話の振り幅を大きくされても結局最後はゼロに収斂してしまふことが分りきつてゐる。そのために、ネタの大きさ自体が空振り気味になつてゐる。両端を固定した縄跳びをうねらせてゐるやうなもので、ラストに至るも驚きが足りない。
ゼロに収斂するのが悪いわけではなくて、ならばそれに見合つた規模の馬鹿ネタを読んでゐる方が心地良いといふこと。大ネタをやるならそれなりに何かを壊すか、徹底的に馬鹿馬鹿しさを追求するかしてほしい。とりあへずアシストロイドの動きを読んでるだけで和むから好きな作品だけど、先が少し心配。
あと、だんだんキャラが把握できなくなつてきた、といふかあからさまに「この人誰?」と思ふキャラが増えてきた。Amazonのレビューなどをみるに、作者の他の作品のキャラらしい。なんといふか、説明なしにかういふのは困るなあ。置いてけぼりな気分ですよ。

ホーンテッド!シリーズ(平坂読,MF文庫J) - 大和但馬屋読書日記 - bookグループ

間違へて先に二巻を読んでから一巻を読むといふ変則パターン。しかし登場キャラが主人公を除きほとんど被つてゐないのであまり問題はなかつた。ただ、二巻では自明のこととして語られてゐることが一巻ではちやぶ台返し的なネタに使はれてゐて、それだけは仕方なかつた(でも、一巻のオチだけでは読者もただのネタとしてスルーするかも、とも思つた)。
たぶん、一巻から読んでゐたら二巻は読まなかつたと思ふ。つまらないからではなくて、主人公(の語り口)にムカムカするだけだつたらうからだ。そのムカムカを留保する材料が予め自明のこととされた二巻から読み始めて、作者にとつては不本意だらうが個人的には正解。すでに三巻も入手済み。

アルティメットガール―桜花春風巨大乙女!(威成一,電撃文庫) - 大和但馬屋読書日記 - bookグループ

ついカッとなつて買つた。今は反省してゐない、つか悪くなかつた。ちなみにアニメの方は未見だつた。

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