大和但馬屋日記

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洗脳教育の恐怖

ばむばんか惰隠洞(2005-01-30)より、http://www.jtu-net.or.jp/manabi/sansuu/08.html。内容のアレさ加減についてはroverさんが取上げた通りなので改めてここで指摘するまでもない。
それにしても、「おもしろ算数教室」ならば算数の話をしろよ。

カデナ米軍基地の新聞(しんぶん)でも、東(ひがし)はアラスカから西(にし)はアフリカまでと発表(はっぴょう)しているんだ。本当にこの戦闘機(せんとうき)は、沖縄や日本を守(まも)るために飛んでいるのかな?

それ算数関係ない。全然関係ない。
このやうな、本題とは全く別の話を紛れ込ませて、学ぶ者に特定の価値観を押付ける「教育」手法をオレは聞いたことがあるぞ。たとへば、軍艦の廊下に埃が溜まつてゐるのを見た上官が兵に向かつて、「掃除もきちんとできないとは何事か。お前には報恩忠国の心構へが足りない」といつて殴りつける類の話だ*1
これは、その紛れ込ませた話が正しいかどうかとは別次元の問題である。「間違つたことを吹き込むから良くない」のではない。このやうな方法を洗脳といふのである。
roverさんのコメント欄でも指摘したことだが 6120kmって、どれぐらいの距離なんだろう。「世界地図」で沖縄を中心に半径(はんけい)6120kmの円をかいてみると……といふ説明にメルカトル図法を用ゐるのは図学的に正しいやり方ではない。思想の正当化のために誤つた手法を平気で用ゐるやうな連中は教育から手を引くべきだ。アホがうつる。

*1:蛇足ながら、掃除されなくてはならないところで掃除ができてゐないから殴るといふこと自体は、理屈としては「あり」だ