大和但馬屋日記

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ぶつちやけありえない

ふたりはプリキュア」を最終回まで観た感想。全体ひどい作品だつた。
キャラクターが「悲しい」と言つたら悲しいシーンになる訣ぢやないのだ。「最後の力を振り絞つて」と言つたら最後の力を振り絞つてゐる様に見える訣ぢやないのだ。
とにかく、敵味方問はずあらゆる行動の動機がジャンル特有の段取り以上のものではなく、作品内で全く因果関係が成立してゐない。「もう面倒だしお約束からその辺は飛ばしてもいいや」といふことならば飛ばした分だけ濃密になつた何かがありさうなものだけど、そのやうなものも一切見当らない。御都合主義なら御都合主義なりに、都合のつけ方くらゐは説明するのが普通だらう。
こんなものを観る為に一年我慢したのかと思ふと後悔するばかりだ。前半二クール分が終る前にかうなることは分つてゐたのだけど、「後半化けるかも」と期待したのがいけなかつたよ。