大和但馬屋日記

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2005-04-24

[][][]2005年第4戦サンマリノGP公式予選二回目

朝に降った雨の影響で、路面はまだ半乾き。これは後の出走ほど有利、ブリヂストンには大ピンチのコンディションだ。

優勝争いは正直予想がつかないが、BARがようやく勝負が出来るところに上ってきた。ここで新エンジン搭載が活きてくるかどうか。ホンダだけに、楽観視はしていない。むしろトヨタが生残りそうだし。

結果

[][][]2005年第4戦サンマリノGP決勝

スターティンググリッド。

  1. K・ライコネン
  2. F・アロンソ
  3. J・バトン
  4. M・ウェバー
  5. J・トゥルーリ
  6. 佐藤琢磨
  7. A・ブルツ
  8. N・ハイドフェルト
  9. R・バリチェッロ
  10. R・シューマッハー
  11. J・ヴィルヌーヴ
  12. G・フィジケラ
  13. M・シューマッハー
  14. D・クルサード
  15. V・リウッツィ
  16. N・カーティケヤン
  17. T・モンテイロ
  18. F・マッサ
  19. P・フリーザッハー
  20. C・アルバース

スタート、大外にマシンを振った琢磨はタンブレロでウェバーの前に出た。しかしトサでウェバーに並ばれてピラテラで抜き返さきれる。ライコネンは軽いマシンを飛ばして後続を引き離す。後方ではバリチェッロもマイケルも現状維持。ジャックがいいスタートを切って八番手に浮上している。

六周目、フィジケラがタンブレロの進入で挙動を乱して直進、クラッシュしてリタイア。ミスとは考えられないクラッシュだ。トラブルだろうか。やはり魔物の棲むコーナーなのか。開幕優勝のあと、ボロボロだなフィジコは。

九周目、トップを快走するライコネンがトサ手前のコーナー(ヴィルヌーヴ)でスローダウン。ほぼ同時にフリーザッハーもホームストレートでスローダウン、ともにピットにマシンを戻してリタイアとなった。これでアロンソが楽になり、二番手バトンも単独走行。三番手以下はトゥルーリ渋滞でウェバー、琢磨、ブルツが隊列をなしている。十三周目の順位。

  1. F・アロンソ
  2. J・バトン
  3. J・トゥルーリ
  4. M・ウェバー
  5. 佐藤琢磨
  6. A・ブルツ
  7. J・ヴィルヌーヴ
  8. R・バリチェッロ
  9. N・ハイドフェルト
  10. R・シューマッハー
  11. M・シューマッハー
  12. V・リウッツィ
  13. D・クルサード
  14. F・マッサ
  15. N・カーティケヤン
  16. T・モンテイロ
  17. C・アルバース

トゥルーリ渋滞は八番手のバリチェッロまで伸びている。

十七周目、マッサがピットイン。リバッツァでクルサード接触フロントウイングを壊しての緊急ピット、当然一回同の給油と兼ねる。これを皮切りにバリチェッロも一回目のピットイン。渋滞がひどいので駆け引きが生まれつつある。

しかしそのバリチェッロ、次の周に再びピットに戻ってリタイア。何があったのか。バトンはファステストでアロンソとの差を少しづつ詰めている。

二十一周目、モンテイロがピットイン。

二十二周目、琢磨がタンブレロでウェバーに仕掛け、トサにかけて競りあった上で四位に浮上。すごい!

二十三周目、トゥルーリとウェバーが同時にピットイン、順位そのまま。

二十四周目、アロンソが、として琢磨とジャックが同時にピットイン。琢磨はトゥルーリの前に出た。実質三番手。

前が空いて、マイケルがファステストを叩き出す。バトンもピットイン。二十六周目、ブルツがピットイン、琢磨の前に出た。マイケルはバトンを追い回して差を徹底的に詰め、二十八周目にピットイン、三番手を守ったままコースに復帰。うーん、マイケルらしいレースを見せてくてはいるが、アロンソとの差は三十秒。しかし燃料を積んだ後も速い速い。予選のミスがなければどうなってたか。

三十一周目、ウェバーがバリアンテアルタでミスをして、ヴィルヌーヴが七番手に浮上。今日はジャックもいいレースをしている。

ミシュラン勢が揃ってペースの上がらない状況で、マイケルだけが二秒近く早いペースでラップを重ねている。毎周が予選アタック。

三十八周目、マッサがクルサードとリバッツァで再び接触。事故にはならなかったが、クルサードは押し出されて順位を下げた。

  1. F・アロンソ
  2. J・バトン
  3. M・シューマッハー
  4. A・ブルツ
  5. 佐藤琢磨
  6. J・トゥルーリ
  7. J・ヴィルヌーヴ
  8. M・ウェバー
  9. N・ハイドフェルト
  10. R・シューマッハー
  11. V・リウッツィ
  12. F・マッサ
  13. D・クルサード
  14. N・カーティケヤン
  15. T・モンテイロ

四十二周目、アロンソがピットイン。バトンとマイケルの差は既に一秒を切っている。バトンが抜かれるのは最早必然、アロンソですらトップを守るのは難しいだろう。マイケルの勝利はバトンのピットイン次第となってきた。業を煮やしたフェラーリは、引張る作戦を捨てたかの様にピットをスタンバイするが、これはBARに対する陽動か? やはりそうだ。しかしBARも動じず、先に琢磨を入れる。

ところがこれで諦めないのがマイケル、四十七周目にバリアンテアルタで周回遅れを前にしたバトンをあっさりパスして二番手を自力でもぎ取った。あとはどこまで引張れるか、と思つた失先の五十周目にマイケルがピットイン。残量がなかったか。

  1. F・アロンソ
  2. M・シューマッハー
  3. J・バトン
  4. A・ブルツ
  5. 佐藤琢磨
  6. J・ヴィルヌーヴ
  7. J・トゥルーリ
  8. R・シューマッハー
  9. N・ハイドフェルト
  10. M・ウェバー
  11. V・リウッツィ
  12. F・マッサ
  13. D・クルサード
  14. N・カーティケヤン
  15. T・モンテイロ

さあ、レース終盤の御膳立てとしては最高だ。アロンソvsマイケル、テールトゥノーズのタイマンバトル。くそー、イモラの観客が羨ましいぞ。

カメラもこの二台に釘付け、オレも釘付け。十一周にわたるバトルも残り二周、アロンソがよく守っている。最終ラップ。トサでマイケルが仕掛ける。アロンソ守る。バリアンテアルタ。リバッツァ。最終シケイン。チェッカー。アロンソ、逃げ切った。これは、個人的には1992年モナコに匹敵する、あるいはあれを越えたレースだと思う。素晴しい。アロンソは、もう速いドライバーではなく、強いレーサーだ。二台のタイム差はわずか0.2秒だった。

アロンソが三連勝、マイケルが二位、バトンが三位、ブルツ四位、琢磨、ヴィルヌーヴトゥルーリ、ラルフまでが入賞。完走十五台、ミナルディニ台のほかは上位チームの片割れがそれぞれリタイアという結果に終った。

次はスペイン、地元で勢いづくアロンソに対して、速さを取戻したフェラーリがどう戦うかに注目したい。

結果

追記

地上波放送のテロップ情報によると、ラルフがレース中の接触 ピットレーン内での危険走行の疑いによるペナルティで25秒の加算となるとか。これが正しければ十一位に降格か。詳報を待つことにする。

追記2

四月二十九日、トヨタがこの件についてFIAに対する抗議を取り下げたため、ラルフ・シューマッハーの十一位降格が確定した。