大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

モデレーションシステム雑感

キーワードモデレーションシステムの導入によるスコア制について、そろそろいい感じに落ち着いてきた様に思ふ。ここらで改めて今の自分のキーワードに対する姿勢と新システムの感想をざつと記しておかう。

キーワードに対して但馬屋はかう考へる

  • 利用規約に抵触しない限り、すべてのキーワードに存在してはならない理由はない。
  • その上で、自分の日記から自動リンクされるキーワードはできるだけ自分でコントロールしたい。
  • 当然ながら、自分にとつて不必要なキーワードは山ほどある。それらは一般に「ゴミ」と呼ばれるものと大きな違ひはない。ただし、それを「ゴミ」の名のもとに削除するのには反対。

上記の考へのもとに、一往日記を更新するたびに「キーワードを編集」画面で手動でメンテナンスしてゐるわけだ。取り上げる話題にもよるが、ひどいときにはうんざりするほどの量のキーワードをチェックしなければならないといふ事実は認める。同じ日に何度も更新した場合、同じ作業を繰り返す手間も馬鹿にはならないと思ふ。
そこにモデレーションシステムが登場した。これでキーワードのコントロールが劇的に楽になつた。少なくともオレにとつては。

モデレーションシステムの利用の実態

今、オレはキーワードのスコアのしきい値を45以上に設定してゐる。これは「リンク可」と「リンク不要」の得票数が1:1でスコア50になつたキーワードを拾ふためである。大半のキーワードは1:0(スコア100)か1:1(スコア50)である可能性が高く、判断基準をこの間に置くと不確定要素が大きすぎる。これ以上の得票数になるとある程度スコアが落ち着いてくるはずなので、判断基準としては適当なところだらう。
これだけでもフィルタリングとしては概ね意図どおりに働いてくれるが、やはり手動のメンテナンスは必要だ。なぜなら、先に挙げなかつた「キーワードリンクを発生させたい基準」といふのがオレにはあるからだ。それは「このキーワードで自分の日記を読んでほしいか否か」である。もともと、「自分の日記がリンクだらけでウザい」といふ理由でキーワードを選別してゐたわけではない。そんな見た目の問題はCSSでとうに解決してゐる。さうではなくて、「このキーワードを頼りにここにくれば何か書いてあるよ」といふ標識としてキーワードを捉へたい。そして、同じ言葉でも日記の内容によつてリンクの可・不可をコントロールしたい。だから、「リンク不要キーワードのデータベース化」といふ意見には反対。ある時点での感情で、将来のリンクの可能性までも殺したくはないのだ。
そんなわけで、やはり毎度毎度「キーワードを編集」することになる。
スコアによるフィルタリングでは、自分の日記からの自動リンクは回避されてもキーワード側からの日記の捕捉は避けられない。これはオレの方針に反する。
で、先に書いた「楽になつた」といふのはここからの話だ。

楽になつたキーワード編集

「キーワードを編集」画面のキーワードの並びが、以前はキーワードの文字コード順だつたのが、スコアの大きい順にソートされる様になつた。一瞥して、下の方のキーワードの大半はやはりリンク不要だし、上の方のキーワードはそのままにしておきたいものが多い。下半分をざくざくチェックして、多少の例外だけチェックしたり外したりすれば作業はすぐに終る。なんとも有難い。
かう思ふ様になつたのも、導入後しばらくたつてキーワードのスコアリングが順調に行はれたからだらう。一部に問題は孕んでゐるかもしれないが、概ね期待通りの運用がなされてゐると思ふ。うまく言ひ表せないが、はてならしい鷹揚さがよく現れたシステムだと思つた。悪意が介在する可能性までをもうまく取り込んでシステム化してしまふのだから、毎度のことながら恐れ入る。一時の高負荷もずいぶん軽減されたし、この調子でうまく運営し続けてもらへたら、今のところ他に望むものはないかな。