大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

よく曲る二枚刃

ウィリアムズFW26発表。もう何が何やら。いやいや,かういふ手があつたか。ノーズがコーンでなければならないと誰が決めた,てことだな。天晴。
ノーズも凄いけど,後ろ半分も凄いことになつてゐる。逆ハの字に開いたチムニーは上面シルエットからはみ出てないかと心配だが,まあ大丈夫なのだらう。
よく見るとフロントサスの下アームのマウントのしかたとか,わけがわからない。ツインキール型の亜流といふことはわかるけれど,これだけ大きく左右に開いてゐると下アームの長さは上アームの半分くらゐしかないだらう。今までの常識では下アームが長い方が有利とされてゐた様に思ふのだけれど,ジオメトリ的にどうなのだらう。
これが次代のトレンドとなるのか,ただの徒花として終るのか。今年の走りが楽しみでしかたないな。
これとかマクラーレンMP4-19とかを見てゐると,なんとなく70年代から80年代前半にかけての,まるでカンブリア紀の様な形態的試行錯誤時代が帰つてきたのかな,といふ気がしないでもない。実際はむしろ行き詰まつた末の先鋭化なのだけれど。