大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

2004-07-03

[][][]第10戦フランスGPフリー走行三回目

今日は朝からいい天気、かどうかまではわからないが、ともかくコンディションはドライ。気温摂氏十七度、路面温度二十一度と涼しそうだ。昼までにどのくらい気温が上がるかが命運を分けそうだ。今回は午前のセッションが終了してから試用するタイヤをFIAに申告すればよいから、各チームともなおのこと気合が入るだろう。

開始十五分までにフィジケラ、バリチェッロ、アロンソ、モントヤと次々に十五秒台を出してきた。もちろんこんなのはまだ暖機運転のようなもので、どこまでタイムが上がってくるかが見もの。一昨年の予選では十一秒台なんてタイムが出ているが、さすがにそこまでは無理かな? 

二十分を過ぎて、クルサードがトップタイム。一方ライコネンは最初にインストレーションチェックをしてからコースに出てこない。新車MP4-19Bのパフォーマンスの高さと泣き所がそれぞれに出たということだろうか。それから、ウェバーは一度もコースインしていない。またトラブルか‥‥? 二十五分を過ぎてやっとコースイン。

BAR勢が揃って十六秒台に留まっているのも気になる。セットアップが決まらないのだろうか。

セッション終了間際にマイケルが十四秒台に突入して、フリー走行三回目は終了。結局ライコネンは一度コースを周っただけでタイムなし。エンジンか? エンジンなのか?

2004年第10戦 フランスGPフリー走行三回目結果

順位 ドライバー チーム タイヤ タイム トップとの差
1 M・シューマッハー フェラーリ BS 1'14.944 211.886km/h
2 D・クルサード マクラーレンメルセデス Mi 1'15.402 +0'00.458
3 J・トゥルーリ ルノー Mi 1'15.423 +0'00.479
4 F・アロンソ ルノー Mi 1'15.434 +0'00.490
5 O・パニス トヨタ Mi 1'15.478 +0'00.534
6 R・バリチェッロ フェラーリ BS 1'15.500 +0'00.556
7 J・P・モントヤ ウィリアムズBMW Mi 1'15.529 +0'00.585
8 M・ウェバー ジャガーコスワース Mi 1'15.907 +0'00.963
9 G・フィジケラ ザウバーペトロナス BS 1'15.910 +0'00.966
10 J・バトン BARホンダ Mi 1'16.304 +0'01.360
11 C・ダ・マッタ トヨタ Mi 1'16.384 +0'01.440
12 佐藤琢磨 BARホンダ Mi 1'16.569 +0'01.625
13 M・ジェネ ウィリアムズBMW Mi 1'16.608 +0'01.664
14 F・マッサ ザウバーペトロナス BS 1'16.619 +0'01.675
15 C・クリエン ジャガーコスワース Mi 1'16.669 +0'01.725
16 G・ブルーニ ミナルディコスワース BS 1'17.174 +0'02.230
17 G・パンターノ ジョーダンフォード BS 1'17.399 +0'02.455
18 Z・バウムガルトナー ミナルディコスワース BS 1'17.731 +0'02.787
19 N・ハイドフェルト ジョーダンフォード BS 1'17.846 +0'02.902
- K・ライコネン マクラーレンメルセデス Mi - -

[][][]第10戦フランスGPフリー走行四回目

相変らず涼しいけれども路面温度はそれなりに上昇している(といっても二十五度だが)。

セッション開始十分を待たずしてマイケルが1'14.742をマーク。前のセッションでほとんど走らなかったライコネンも1'15.516とまずまずのタイムでとりあえずのところは安心。それにしてもマイケルのタイム、特に第一セクターが際立って速い。ちょっとこれに追いつけるマシンがあるとは思えないのだが。

開始十七分、フィジケラが第一セクターでストップ。

開始二十分、クルサードが凄いタイムを出してきた。1'14.977。いやいやどうして、マイケルに肉迫してきたよ。新車の効果は消極的なものではなかったとみえる。アロンソとジェネも上位に食い込んできたが、まだ十五秒は切れない。

ついにライコネンがトップに立った。そしてダ・マッタも三番手へ。BARの二台は低迷中。しかしタクが凄いタイムを出してきたぞ。1'14.711、いきなり二秒縮めてきた。一安心。

このセッションではモントヤが不発気味。出たり戻ったりを繰返してなかなかタイムには結びつかず、そもそも周回数が少なすぎる。一方、バウムガルトナーは1'16.861で十六番手。ミナルディで十六秒台は凄いんじゃないか?

残り一分少々、ようやくバトンも1'14.568で二番手に浮上。

結局モントヤはわずか八周しただけに留まりタイムは最下位。それと気になるところではクルサードもタイムは八番手だが七周しかしていない。セッション後半に走った様子がなく、何かあったのかもしれない。

トヨタ勢が比較的好調、一方ザウバージャガーよりも後ろにいるのがどうも気に入らない。重いマシンのテストでもしているのだろうか。その答えは予選でのパフォーマンスではっきりするかもしれない。

2004年第10戦 フランスGPフリー走行四回目結果

順位 ドライバー チーム タイヤ タイム トップとの差
1 K・ライコネン マクラーレンメルセデス Mi 1'14.513 213.112km/h
2 J・バトン BARホンダ Mi 1'14.568 +0'00.055
3 M・シューマッハー フェラーリ BS 1'14.571 +0'00.058
4 佐藤琢磨 BARホンダ Mi 1'14.711 +0'00.198
5 R・バリチェッロ フェラーリ BS 1'14.817 +0'00.304
6 O・パニス トヨタ Mi 1'14.883 +0'00.370
7 C・ダ・マッタ トヨタ Mi 1'14.885 +0'00.372
8 D・クルサード マクラーレンメルセデス Mi 1'14.977 +0'00.464
9 J・トゥルーリ ルノー Mi 1'15.033 +0'00.520
10 F・アロンソ ルノー Mi 1'15.096 +0'00.583
11 M・ジェネ ウィリアムズBMW Mi 1'15.179 +0'00.666
12 M・ウェバー ジャガーコスワース Mi 1'15.350 +0'00.837
13 C・クリエン ジャガーコスワース Mi 1'15.449 +0'00.936
14 F・マッサ ザウバーペトロナス BS 1'16.062 +0'01.549
15 G・フィジケラ ザウバーペトロナス BS 1'16.161 +0'01.648
16 Z・バウムガルトナー ミナルディコスワース BS 1'16.861 +0'02.348
17 G・パンターノ ジョーダンフォード BS 1'17.104 +0'02.591
18 N・ハイドフェルト ジョーダンフォード BS 1'17.162 +0'02.649
19 G・ブルーニ ミナルディコスワース BS 1'19.401 +0'04.888
20 J・P・モントヤ ウィリアムズBMW Mi 1'21.458 +0'06.945

[][][]第10戦フランスGP公式予選一回目

天気は曇天。タイヤ的にはブリヂストン有利か。

マイケルがいきなり1'13.541。これだからフェラーリは‥‥ところがバリチェッロが出走できず。フェラーリらしくないじゃないか。

琢磨1'14.130。悪くない。トゥルーリは13秒台、ライコネンも1'13.736。マシンは確かに良くなったのだろう。クルサードライコネンを上回った。今週はクルサードの方がいい走りの印象がある。

タイムが14秒台に入れるかどうかでチーム間格差がはっきりしてきたが、そんな中でもトヨタがなかなかいい動きをしている。

そしてモントヤが中間セクターを最速で抜け、最後もうまくまとめて1'13.736。堂々のトップタイムだ。

ウィリアムズマクラーレンの復調は本物なのか。第二予選に続く。

2004年第10戦 フランスGP公式予選一回目

順位 ドライバー チーム タイヤ タイム トップとの差
1 J・P・モントヤ ウィリアムズBMW Mi 1'13.377 216.411km/h
2 M・シューマッハー フェラーリ BS 1'13.541 +0'00.164
3 D・クルサード マクラーレンメルセデス Mi 1'13.649 +0'00.272
4 K・ライコネン マクラーレンメルセデス Mi 1'13.736 +0'00.359
5 F・アロンソ ルノー Mi 1'13.750 +0'00.373
6 J・バトン BARホンダ Mi 1'13.772 +0'00.395
7 J・トゥルーリ ルノー Mi 1'13.949 +0'00.572
8 佐藤琢磨 BARホンダ Mi 1'14.130 +0'00.753
9 M・ジェネ ウィリアムズBMW Mi 1'14.133 +0'00.756
10 C・ダ・マッタ トヨタ Mi 1'14.245 +0'00.868
11 O・パニス トヨタ Mi 1'14.540 +0'01.163
12 F・マッサ ザウバーペトロナス BS 1'14.627 +0'01.250
13 C・クリエン ジャガーコスワース Mi 1'15.205 +0'01.828
14 M・ウェバー ジャガーコスワース Mi 1'15.332 +0'01.955
15 G・フィジケラ ザウバーペトロナス BS 1'15.793 +0'02.416
16 G・パンターノ ジョーダンフォード BS 1'15.913 +0'02.536
17 N・ハイドフェルト ジョーダンフォード BS 1'16.366 +0'02.989
18 G・ブルーニ ミナルディコスワース BS 1'18.070 +0'04.693
19 Z・バウムガルトナー ミナルディコスワース BS 1'18.108 +0'04.731
- R・バリチェッロ フェラーリ BS - -

[][][]第10戦フランスGP公式予選二回目

  1. バリチェッロ、1'14.478。一回目のタイムがないので何とも言い難い。
  2. バウムガルトナー、1'18.247。川井氏曰く「めちゃくちゃだなこの車」。全くだ。
  3. ブルーニ、1'17.913。コーナー内でハンドルを内に切る回数と外に切る回数が同じってどうよ。
  4. ハイドフェルト、1'16.807。
  5. パンターノ、高速コーナーのエストリルで危うくはみ出したが、何とか留まった。1'17.462。
  6. フィジケラ、1'16.177。このコースで重くしてるのか?
  7. ウェバー、1'14.798。これは軽いのか?
  8. クリエン、1'15.065。メカニックは気のない拍手。
  9. マッサ、1'16.200。やはりザウバーは相当に重いか。
  10. パニス、1'15.130。これを見るとジャガーの軽さが際立つ。
  11. ダ・マッタ、1.14.553。うまい。パニスとの間にインターバルがあったのが大きかったか。
  12. ジェネ、1'14.275。これくらいは出るだろうとは思うが、よく走った。
  13. 佐藤、1'14.240でトップ。三セクがめちゃくちゃ速かった。
  14. トゥルーリ、二セク三セクトップで1'14.070。奪首。
  15. バトン、1'13.995。ひょえー。何と熱い予選じゃ。
  16. アロンソ、またも二セク三セク最速で1’13.698。走るたびにトップが変る。
  17. ライコネン、1'14.346。バリチェッロの前には出た。
  18. クルサード、一セク最速だ。1'13.987、すごい。ちゃんと曲る車って素晴しい。
  19. M・シューマッハー、1'13.971。かつての「息子」に勝って、ブリアトーレがガッツポーズ。
  20. モントヤ、三セクで失速して1'14.172、六番手。

アロンソが久しぶりにPP獲得、そしてマクラーレンの復活の兆し。琢磨もバトンも決して悪い走りではなかったが、易々と上位にはいられなくなってきた。熱い夏の始まりは、ここマニクールからということになろう。

命運を握るのはタイヤ。金曜の雨がどう悪戯をするのか。

決勝を見逃すな。

2004年第10戦 フランスGP公式予選二回目

順位 ドライバー チーム タイヤ タイム トップとの差
1 F・アロンソ ルノー Mi 1'13.698 215.469km/h
2 M・シューマッハー フェラーリ BS 1'13.971 +0'00.273
3 D・クルサード マクラーレンメルセデス Mi 1'13.987 +0'00.289
4 J・バトン BARホンダ Mi 1'13.995 +0'00.297
5 J・トゥルーリ ルノー Mi 1'14.070 +0'00.372
6 J・P・モントヤ ウィリアムズBMW Mi 1'14.172 +0'00.474
7 佐藤琢磨 BARホンダ Mi 1'14.240 +0'00.542
8 M・ジェネ ウィリアムズBMW Mi 1'14.275 +0'00.577
9 K・ライコネン マクラーレンメルセデス Mi 1'14.346 +0'00.648
10 R・バリチェッロ フェラーリ BS 1'14.478 +0'00.780
11 C・ダ・マッタ トヨタ Mi 1'14.553 +0'00.855
12 M・ウェバー ジャガーコスワース Mi 1'14.798 +0'01.100
13 C・クリエン ジャガーコスワース Mi 1'15.065 +0'01.367
14 O・パニス トヨタ Mi 1'15.130 +0'01.432
15 G・フィジケラ ザウバーペトロナス BS 1'16.177 +0'02.479
16 F・マッサ ザウバーペトロナス BS 1'16.200 +0'02.502
17 N・ハイドフェルト ジョーダンフォード BS 1'16.807 +0'03.109
18 G・パンターノ ジョーダンフォード BS 1'17.462 +0'03.764
19 G・ブルーニ ミナルディコスワース BS 1'17.913 +0'04.215
20 Z・バウムガルトナー ミナルディコスワース BS 1'18.247 +0'04.549