大和但馬屋日記

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2004-05-30

[][][]第7戦ヨーロッパGP決勝

  1. M・シューマッハー
  2. 佐藤琢磨
  3. トゥルーリ
  4. ライコネン
  5. バトン
  6. アロンソ
  7. バリチェッロ
  8. モントヤ
  9. R・シューマッハー
  10. パニス
  11. ダ・マッタ
  12. クリエン
  13. ハイドフェルト
  14. ウェバー
  15. パンターノ
  16. マッサ
  17. バウムガルトナー
  18. フィジケラ
  19. ブルーニ
  20. クルサード

注目のスタート、BARはスタートシステムの変更が祟ったのか、前戦までとは明らかに異なる鈍い出足。トゥルーリライコネンに先行されたところを、一コーナーでのレイトぶれーキングで何とか二番手を確保。同じく一コーナーでモントヤとラルフが接触、弾き飛ばされたラルフがダ・マッタを巻添えにしてリタイア。モントヤもフロントウイングを傷めてしまい、ノーズ交換のためにピットイン。琢磨とトゥルーリは一周目の中盤でポジションを落としてしまい、琢磨四番手、トゥルーリは七番手。土煙が見えた気もしたが、現段階ではよくわからない。五周目の順位。

  1. M・シューマッハー
  2. ライコネン
  3. アロンソ
  4. 佐藤琢磨
  5. バリチェッロ
  6. バトン
  7. トゥルーリ
  8. パニス
  9. クルサード
  10. クリエン
  11. ハイドフェルト
  12. パンターノ
  13. ウェバー
  14. フィジケラ
  15. ブルーニ
  16. マッサ
  17. バウムガルトナー
  18. モントヤ

マイケルはファステストラップを連発して後続を引き離す。二番手ライコネンは前を塞ぐ壁となって、七番手トゥルーリまでが数珠繋ぎ状態。

八周目終了時、マイケルが最初のピットイン。はやっ。そうまでしてPPが欲しかったのか。二番手争い行列の後ろ、七番手に復帰。続いてライコネントゥルーリがピットイン。さあ痞えが取れた、アロンソと琢磨がどれだけ飛ばせるか。九周目終了時、アロンソがピットイン。琢磨がラップリーダーとなる。同時にライコネンから白煙、またもリタイア。お・ま・え・は・マイケルのサポーターか!

十二周目、バトンがピットイン。BARらしからぬ短い作業タイム。続いて琢磨もピットイン。ストレートを駆けてきたクルサードを抑えてマイケルの後ろ、三番手に復帰。よしよし。BARもまともになってきたじゃないか。

十五周目の時点でピットに入っていないのはバリチェッロ、クルサードジャガー勢とザウバー勢。十五周目終了時、バリチェッロがピットイン。給油の長さから見て二回ストップは確実。琢磨の後ろ、三番手で復帰。

十九周目、ウェバーとマッサがピットイン。モントヤはウェバーに追い回されている。全然速さがない。

二十周目、バトンがクルサードを抜いて四番手へ。二十一周目、クルサードがピットイン。この時点の順位。

  1. M・シューマッハー
  2. 佐藤琢磨
  3. バリチェッロ
  4. バトン
  5. フィジケラ
  6. トゥルーリ
  7. アロンソ
  8. パニス
  9. クルサード
  10. モントヤ
  11. ウェバー
  12. クリエン
  13. ハイドフェルト
  14. パンターノ
  15. マッサ
  16. ブルーニ
  17. バウムガルトナー

二十三周目、モントヤがピットイン。マイケルの直前に復帰するが、面倒ごとは御免だとばかりにさっさと譲る。次の周にパニスがピットイン、復帰時にマイケルとラインが錯綜してマイケルが大きく孕んでしまう。これを見るとモントヤの行動は正しい。

二十七周目バトン、続いて琢磨もピットイン。琢磨の作業時間が長めなのが気になるが、作戦か失敗か。同じ周、クルサードが白煙(以下略)。

二十九周終了時、マイケルが二度目のピットイン。クリエンとモントヤが激しいバトル、クリエンは結構よく粘った。

三十一周目、アロンソがピットイン。三セット目になってから琢磨のペースがいい感じで、バリチェッロとの差を詰めている。この調子で追いついて、最後のピットで逆転するしか道はない。三十四周目の順位。

  1. M・シューマッハー
  2. バリチェッロ
  3. 佐藤琢磨
  4. バトン
  5. トゥルーリ
  6. アロンソ
  7. フィジケラ
  8. ウェバー
  9. モントヤ
  10. マッサ
  11. クリエン
  12. ハイドフェルト
  13. パニス
  14. パンターノ
  15. ブルーニ
  16. バウムガルトナー

バリチェッロと琢磨の差は確実に縮まっている。マイケルは逃げる一方。琢磨とバトンの差は十八秒ある。うああ、周回遅れの処理でバリチェッロとの間が開いたぞ。

三十九周目、バリチェッロが二回目のピットイン。琢磨とバトンの間に三番手で復帰。うー、バトンにもう少し気張ってほしかった(贄沢)。

四十三周目、モントヤが三度目のピットイン。琢磨とバリチェッロの差は二十秒、少しづつ開いている。ピットインまでにどこまでマージンを稼げるか。

四十五周目、マイケルと琢磨がピットイン。ホームストレートにはバリチェッロが。やはりマージンが足りず、バリチェッロに前に出られてしまった。しかしバリチェッロよりも琢磨の方が速く、すぐさまテール・トゥ・ノーズに。よしよしと思って見たらいきなり一コーナーでインに飛び込む、バリチェッロ絞める、当たる! 琢磨のフロントウィングが粉々に‥‥うああ。

琢磨は緊急ピットイン、ノーズを換えて五番手に復帰。しかし、気を取り直す間もなくホームストレートで白煙が上がり、琢磨のレースはここで終了。

五十二周目の順位。

  1. M・シューマッハー
  2. バリチェッロ
  3. バトン
  4. トゥルーリ
  5. アロンソ
  6. フィジケラ
  7. ウェバー
  8. モントヤ
  9. マッサ
  10. ハイドフェルト
  11. パニス
  12. クリエン
  13. パンターノ
  14. ブルーニ
  15. バウムガルトナー

今宮氏がホンダのエンジニアとの談話をもとに、バトンと琢磨のエンジンの使い方の差についてこれ以上ないくらい言葉を濁しながら言及したが、もういいよ、そこで言葉を濁さなくても。多少は運もあるかもしれないが、昨年だって一昨年だって、ジャックにばかりトラブルがあったじゃないか。つまり、やはり最後は使い手の差なんだよ。

なんてことを書いてるうちにレースは特に動きもなく終局を迎える。

マイケルが今季六勝目、バリチェッロが二位でフェラーリがまたしても1-2フィニッシュ。バトンが三位、四位トゥルーリ、以下アロンソフィジケラ、ウェバー、モントヤまでが入賞。完走は十五台だった。

さて、マイケルがチャンピオンになるのはいつかということにそろそろ興味が沸いてくる今日この頃だが、とにかくフェラーリは強い。フィアット会長ウンベルト・アニエリ氏の死去に伴う喪章を付けてのグランプリとなり、こういうレースをきちんと押さえるのはさすがだと思う、というのも空々しいほど今季はとにかく強すぎるわけだが。

次は二週間後のカナダGP、そしてアメリカGPの二連戦。もう、期待することは一つしかないわけで、頼んますよ、ええ。

トップスリーインタビュー、話題の半分は琢磨のことだった。それだけ目立っていたということだろう。そのことを良しとしたい。

2004年第7戦 ヨーロッパGP決勝結果

順位 ドライバー チーム タイヤ タイム/周回
1 M・シューマッハー フェラーリ BS 1:32'35.101
2 R・バリチェッロ フェラーリ BS +0'17.989
3 J・バトン BARホンダ Mi +0'22.533
4 J・トゥルーリ ルノー Mi +0'53.673
5 F・アロンソ ルノー Mi +1'00.987
6 G・フィジケラ ザウバーペトロナス BS +1'13.448
7 M・ウェバー ジャガーコスワース Mi +1'16.206
8 J・P・モントヤ ウィリアムズBMW Mi +1LAP
9 F・マッサ ザウバーペトロナス BS +1LAP
10 N・ハイドフェルト ジョーダンフォード BS +1LAP
11 O・パニス トヨタ Mi +1LAP
12 C・クリエン ジャガーコスワース Mi +1LAP
13 G・パンターノ ジョーダンフォード BS +2LAPS
14 G・ブルーニ ミナルディコスワース BS +3LAPS
15 Z・バウムガルトナー ミナルディコスワース BS +3LAPS
R 佐藤琢磨 BARホンダ Mi 47LAPS
R D・クルサード マクラーレンメルセデス Mi 25LAPS
R K・ライコネン マクラーレンメルセデス Mi 9LAPS
R R・シューマッハー ウィリアムズBMW Mi 0LAP
R C・ダ・マッタ トヨタ Mi 0LAP