大和但馬屋日記

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ゴジラの泣処

向う臑、といふ話ではなくて、一昨日の日記の照れ隠しのフォローなぞ。
オレが泣いたのは如何にも泣かせどころなヒューマンドラマに対してではなくて、その少し前のアレがナニをああするところの「絵」を見て、なんですわ。そこに限らずわりと映画全体にわたつて「こんな絵が撮りたいぞ、カッコいいだろ?」といふのがビンビン伝はつてきて、それがかなりのレベルで達成されてたと思ふ。そんな絵を観られたことが嬉しくて感激して、絵的なクライマックスでグッときたわけで。もうそれだけでOK。
ぢやあドラマはどうだつたかといふと、絵作りの邪魔を一切してなかつたので全く文句なし。筋書や設定の説明を優先させて無駄カットを入れるくらゐなら(ミレゴジなんかその塊だつた)、その分ゴジラを暴れさせとけと。それを満たすには充分無理のない話だつた。90分の映画にそれ以上求めんなよ。