大和但馬屋日記

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スポーク修理

左寄りのリムまづはこちらを見て欲しい。をかしいよな? 左に寄りすぎてるよな? これを確かめるために御徒町のOD-BOX ANNEXまで行つて、ミノウラのホイール組立キットを買つて来たのだ。
後輪のスポークがスプロケ側と反対側で張り方に違ひがあることは知つてゐるが、それは全体を見た時にリムが中央に来る様にオフセットを取るためで、振れ取り台に取り付けた時点でどちらかに寄つてゐるなど聞いたことがない。乗つてゐてもキーコキーコと擦る様な異音は相変らずで、正常であるわけがなかつたのだが、これで証明されたわけだ。実際にこれを確認して九千円の元は取つたぞ。
大体、左側のスポークは形を支へるためだけとはいへ、手で握つて明らかに「緩すぎぢやないか?」といふ気がした。しかも、その緩い筈の左側にリムが寄つてゐる。右側はどんなテンションやねん。アライアメントが滅茶苦茶といふか、乗つてるだけでホイールが変形してゐたに違ひない。よくこんなので6号線の車道を走つて帰つたものだと背筋が寒くなつた。
一旦すべてのニップルを完全に緩めて、一からやり直すことに決定。初めての経験でさう簡単にはいかないことは重々承知してゐるが、どのみち今のままでは乗り続けるわけにいかない。
中央に合せたリム夕方六時頃に始めて、途中二時間ほどF1を挟んで深夜一時半、やうやく納得行く形に仕上がつた。フレームにセットしてみると、当然ながら片方のブレーキシューがべったりくつ付いてゐる。2mmも偏つてゐたのだから当然だ。
コンビニに行きがてら試乗。走り始めにキンキン音がしてドキッとするが、これは馴染みが出る時の音らしく、すぐに鳴り止んだ。降りて回してみても特に振れが出た風でもない。そして、いくら耳をすましても摩擦音が鳴らなくなつた。とりあへず作業は成功、かな。
また一つ技術を覚えたことは嬉しいけれど、釈然としない気持は残る。クレーマーめいた真似はしたくないんだけどな。


自転車の車輪を組み立てるということは、簡単なようで奥の深い作業です。形にするだけなら、時間を費やせば誰でも出来ます。触れにくい、精度のよいホイールを組むには、1にも2にも経験です。いろんなスポークや、いろんなリム、ハブでそれぞれの微妙な違いを感じ取れるようになるには、多くの時間が必要です

たった一度形にしただけで慢心してはならないと肝に銘ずる。
どうでもいいが,ネットで調べたら五千円台から高くても八千円台で買へるのなー。OD-BOX,高すぎ(泣