大和但馬屋日記

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混雑解消にかかるコスト

蒔子さんから教へてもらつたロンドンの混雑料金制度。やはり同じことを考へる人はゐるもので、といふか本当に実施されるとは。環境保護の観点から、スイスのある町には内燃機関が入り込めないといふ例はあると聞いたが、大都市での実施は無理だらうと思つてゐた。
前にかういふ話題になつた時、にャぎ〜氏から「周辺地域に違法駐車が増えるだけだ」といふ指摘があったが勘違ひでした、ロンドンでも当然同じことが懸念されてゐるやうだ。それ以前に、この制度を施行するのに要する人的コストだけでも相当なものだらう。果して、支払ったコストに見合ふ成果が上がるのだらうか。料金や罰金による収入がかかるコストより大幅に下回つては困る。市民の生活を守る制度が、生活を圧迫するやうでは意味がない。逆に儲かりすぎるのも考へものだ。それはつまり、それだけ混雑が激しすぎたり、違反者が多かつたりするわけだから、制度のキャパシティを越えることになる。
千代田区のタバコ規制ともども、どこまで実効が上がるのか興味あるところだ。