NTTから五千円分のQuoカードが届いた。ブロードバンド開通の御礼ださうだ。有難いけど高額すぎて何だか気持悪い。
ていふかQuoカードつてどこでどう使へばいいのだらう。
pipes.yahoo.comのリファラが残るなあ。これ、閲覧回数ぢやなくてデータ取得のための自動アクセス数だよね? さういふのは残つちや駄目だと思ふ。
「Forza3」は現時点で最も優れたドライビングシミュレータであると同時に、一種のオンラインコミュニティツールとしての機能が大幅に強化されてゐる。少し誇大に言ふならば、Flickrがあつて、pixivがあつて、「Forza3」がある。それくらゐのポテンシャルを秘めてゐるかもしれない。
「Forza2」では、所有するマイカーを売買するオークションハウスが話題となつた。「Forza3」にもオークションハウスはそのまま残つてゐるが、最早オンラインコミュニティの主役ではない。
「Forza3」ではストアフロントがコミュニティの最前線となる。ストアフロントは、「Forza3」のプレイヤー一人一人に与へられた自己アピールの場で、プレイヤーはそこに様々なものを陳列できる。具体的には、次の通りだ。
デザイン、バイナルグループ、チューニングは無料で配布してもいいし、値段を設定してもいい。配布する数も設定できる。購入や閲覧をする側はそれに★をつけて評価することができる。評価やダウンロード数によるランキングもある。もちろんジャンルやキーワードによる検索が可能。ある職人のストアを「お気に入り」に登録もできる。ただし、ストアフロントを通じて購入したデータはすべてロックされてゐるので、それらを自分のストアで再配布することはできない。
フォトやリプレイの共有や閲覧は「PGR4」などにもあつたし、「NFS」シリーズでもチューニングデータの共有ができたが、家庭用ゲームでここまで見通しのいいシステムとして統合的に組み上げたのはたぶん「Forza3」が初めてだと思ふ。仕組としてはDSの「ガールズモード」が最も近いといふ。自分は「ガールズモード」は遊んだことがないけれども、イメージの一助となるだらうか。
「Forza2」のオークションは、画像サイト等で告知されたものを高額所持者が奪ひ合ふばかりで、とても好みの車を入手しづらい状況にあつた。そもそも、外部のWEBサイトに頼らなくては好みのものを探すことすら困難だった。今回のストアフロントの優れてゐるところは、ゲーム上で何かいいものを探す楽しみが増えたといふ点に尽きる。今は出品額の上限が低く抑へられてゐるので、欲しいのに高くて手が出ないといふものもない。
「Forza2」発売時にTurn10から日本のプレイヤーに送られたメッセージ。
私たちの究極の目標は、ゲームを愛する人々と、車を愛する人々と、素晴らしいドライバー達と、そして私たち開発チームが集って、お互いの熱い思いやクリエイティビティを共有できる、トータルなオンラインのコミュニティを創りあげることです。
やつと彼らの「究極の目標」の片鱗が形になつたのだと思ふ。
「Forza3」に触つてゐると、随所から「より多くの人に楽しんで欲しい」といふ気配りを感じる。パッケージの説明書がほとんどペラ紙なのも、「とにかく起動して触つて欲しい、わからないことは全部こちらに任せてもらつて構はないから」といふ意志の顕れだらう。それが完全に成功してゐるといへるかどうかは別にして。
もう、これは「クリアする/しない」といつた尺度で測る「ゲーム」ではないよね。もしも、「『Forza3』が気になるけど『2』もまだクリアしてないし」といふ理由で手を出せない人が居るとしたら、さういふ人にこそ「Forza3」を奨めたい。心からさう思ふ。
あとは、「TDU」ライクなオープンワールドのマップとマッチングシステムさへあれば世界を滅ぼせるんぢやないかな。