大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

yms-zun2009-09-27

一年前の同GPでの意図的なクラッシュ事件が「FIAのルールを遵守する」といふ契約条項に違反してゐるとして、シンガポールGPの開催前日にルノーチームからメインスポンサーのING(オランダの金融機関)が降りることになつた。当然マシンからロゴは消えたが、ピットクルーのシャツにはまだINGのロゴがデカデカと残つてゐる。さすがにここまでは手が回らなかつたか。ガムテープでも貼つて隠しさうなものだけど。

イオンアソルト

先日の水曜日のXBLA配信物。固定画面全方位シューティングの新作。

公式サイトのキャッチコピーは「真の次世代シューティング体験」か。大きく出やがつたなこの野郎。作つたのはドイツのメーカーのやうだが、タイトルロゴの片仮名は日本向けといふ訣でなく、元からデザインとして入つてゐる。魂は受け止めたぜこの野郎。
タイトル画面。「Aボタンを押します。スタートするには。」なんか無駄に詩的な倒置法だな。
ゲームは、操作性は御世辞にも良いとはいへないし、ルールも直感的とは言ひ難い。実のところ、シューティングゲームとして遊ばうとすると全く理解できないままに終つてしまふだらう。
基本はLトリガーで周囲のパーティクルを吸引し、ゲージを溜める。Lトリガーを放すとパーティクルを前方に開放し、小惑星や敵を破壊できる。飛ばしたパーティクルは再吸引できる。重要なのは、この吸引中のパーティクルにも攻撃判定があるといふこと。
R-TYPE」の波動砲のやうに、直接狙つて当てるのももちろん有効だが、実はそれだけでは大した攻撃力にならない。それよりは解放したパーティクルを吸引することで継続的に広範囲に攻撃判定を保持するのを心掛けるべきだ。
この理屈を理解して、得点アイテムを途切れずに回収できる様になると突然ゲームが面白くなる。「右スティックで直接敵を狙へない」とか、「右トリガーの意味がよく分らない」とか、色々不親切な仕様だから誰かに勧めようとは思はないけど、詰らないゲームかといふと決してそんなことはない。かういふゲームがあつていい。かういふゲームもない世界なんてそれこそ詰らない。

この世で最も酷い出来のツール

iTunesがまた改悪された。最新版は9.0.1.8だ。もう酷いなんてレベルぢやない。何だこれは。
今更、「処理が重い」とか「リストのアイテムをドラッグで選択できない」なんてことを論はうとも思はないし、それらが改善されるとも思つてゐない。快適さについてAppleに期待なんかしてゐないさ。でも、今回のはそんなレベルの話ぢやない。
iPhoneにムービーを追加しようとして、iTunesに登録済のムービーをiPhoneに転送する画面を開いたのさ。

この画像は、タブレットPCの縦画面モードでアプリケーションを最大化してゐる状態だ。見ての通り、メインのペインの右端が切れてゐて、全ての要素が画面に表示されてゐない。
で、追加したいムービーがサムネイル一覧に見えないから、一覧をスクロールさせようと思つたのだが、「ムービー」欄に当然あるべきスクロールバーが画面外に追ひ遣られてアクセスできないのだ。
当然、このペイン自体を横にスクロールできるだらうと思つたけれども、それもできない。
左側のリストのペインを最小幅まで狭めても、まだ足りない。
アプリケーションの最大化を解いて、アプリ自体を画面左端よりさらに左にはみ出させ、ウインドウ幅を画面より大きくしようとしてもできない*1
つまり、このままでは永遠にワシは目的を果せない。
勿論、画面を横向きに変更すれば問題は解決する。しかし、さういふ問題だらうか。
縦画面とはいへ、横の解像度が1080ピクセルもある画面で、すべての要素を表示できずアクセスもできない機能があるといふのは、ちよつと理解の範囲を超えてゐる。何らかの合理的理由があるとも思へない。
以前のバージョンでは、ムービーの一覧はリストの形式になつてゐて、当然すべてが画面に収まつて表示されてゐた。今回、サムネイルのみの表示となり、こんな有様となつた。どういふつもりだ。
「画面を横向きに変更すれば問題ないのだからいいだらう」? なんでiTunes様に合せてこちらのマシンの環境を変へにやならんのだ。そもそも、「画面が縦や横に変更され得る」といふ可能性を考慮したこともないのか。iPhoneと同期をとるアプリケーションなのに。これ、画面の狭いPCだとどうなるのだらう。
Appleつて、本当にどうなつてしまつたの? このまんまぢや、噂されてゐる「タブレット型のMac」なんてのも全く期待を持てないよ?
性能で劣るならともかく、まともに機能するGUIすらデザインできないのなら、もはやAppleに存在価値なんか無いぢやないか。

  • DocSeri AppleiTunesをあくまでMac用のソフトとして考えていて、動作環境での最適化に的を絞ってるんじゃなかろうか。一応Winにも移植はするけど各種環境でのチェックはしてないよと。 2009/09/28

*1:これはたぶんWindowsの仕様