■ [GP][2006][brazil]2006年第18戦ブラジルGP決勝
- マッサ
- ライコネン
- トゥルーリ
- アロンソ
- バリチェッロ
- フィジケラ
- R・シューマッハー
- ハイドフェルト
- クビサ
- M・シューマッハー
- ウェバー
- デ・ラ・ロサ
- ロズベルグ
- バトン
- リウッツィ
- スピード
- アルバース
- クルサード
- 佐藤
- 山本
- モンテイロ
- ドーンボス
コースは観客の撒いたゴミが例年以上にすごいことに。インダクションポッドやサイドポンツーンに吸入されたら勝負の綾にならないとも限らない。
スタート、中団に埋れたマイケルはバックストレートエンドでバトルをした前のBMW二台のインを突いて二台の前に出た。巧い! 後方でウィリアムズ二台が接触、ウェバーがロズベルグに追突されてそれぞれウィングを壊した。ウェバーはピットイン、ニコはフロントウイングが無い状態で最終コーナーに突込みすぎてコントロールを失い、激しくクラッシュ。破片がトラックにぶち撒けられてセーフティカー導入となった。
七周目再スタート。順位変動は特になし。
九周目、マイケルが一コーナーでフィジケラをアウトから被せてオーバーテイク。しかしギリギリを狙いすぎてフィジコのフロントウイングにリアタイヤをカットされたかあるいはニコの破片を踏んだのか、直後にバースト。ピットに辿り着き、タイヤ交換と給油を行ってコースには復帰したものの当然最後尾へ。
十周目、トゥルーリがピットへ戻りリタイア。十五周目、クルサートがスローダウンしてピットへ。
二十二周目、ライコネンとフィジケラ、バリチェッロが同時にピットイン。フィジケラとバリチェッロはピットアウト時に危うく接触しかけたが、互いのポジションキープのままコースに出た。
二十五周目、トップ独走のマッサがピットイン。このまま地元優勝に向けて頑張れ。
三十六周目、デ・ラ・ロサが一回ストップ。二番手をキープできていたので、最終結果には期待できそう。バトンがアロンソに仕掛け始めた。
マイケルは八番手に浮上、十二秒台と圧倒的なスピード。なあ、本当にこれで終るつもりなのか? クビサもかわして七番手に。しかし何があったか、突然のスローダウン。クビサに再び抜かれたが、その後特に何事もなく走行を続けている。四十三周目、クビサを抜き直し。何があったのかは分らない。
十番手琢磨は何と十三秒台、前を行くデ・ラ・ロサやクビサよりも速い。ペドロは一回ストップだから抜くのは難しいかもしれないが、ポイントを期待できるポジションでレースをしているのは素晴しい。
四十八周目、マイケルピットイン。
五十三周目、マッサが二度目のピットイン。余裕の首位キープ。
琢磨が相変らず速い速い。どうしちまったんだというくらい速い。
五十九周目、マイケルがまた一瞬のスローダウン。ギアシフトのトラブルかなあ。
六十三周目、三たびフィジコの後ろに入ったマイケルが一コーナーでフィジコのミスを誘った。うーん、見事。今まで何を出し惜しんできたのか、これで終りにするつもりなのか。
六十五周目、一コーナーでハイドフェルトがクラッシュ。
マイケルvsライコネン、タイムに伸び悩むキミもそう簡単には譲らない。残り三周、どけとばかりにインに飛込むマイケル、並ぶライコネン堪える、しかしラインが厳しく二コーナーを守れない、抜かれた。凄まじいマイケルのパワープレイ。
なあ、おい、え?
残り二周、マイケルファステスト。ファイナルラップ。
フェリペ・マッサが'93年のセナ以来となる母国ブラジルでの優勝を遂げ、二位にアロンソ、二年連続ドライバーズチャンピオン確定。三位バトン、四位にマイケルが入り、五位ライコネン、六位フィジケラ、バリチェッロ、デ・ラ・ロサまでが入賞。佐藤は見事十位で完走、そして十六位山本までが完走扱いとなった。
もう、何も言うことはない。ワシの見てきた十六年間、マイケルのベストレースは今日のこの日だった。最高だ。有難う。