大和但馬屋日記

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楽に読めるもんばかり読んでるなあ。

憐 Ren 錆びゆくココロと月色のナミダ(水口敬文, 角川スニーカー文庫) - 大和但馬屋読書日記 - bookグループ

表紙のコーヒー牛乳を吸ふ憐ちやんが可愛いと思ひました。まる。
前巻を読んだ後、これを紹介してくれた友人Kと電話で世間話をしてゐて、その話になつた。続きを読んだか? とKに問はれて「まだ。読みたいとは思つてるけどなー」と答へた。
「でも、あの話はもう終つてるから、続け様がなかつたと思はんか?」とK。オレはg:book:id:yms-zun:20050725:read050725isbn4044708010に書いた通り、全然話が終つてないと思つたのでその通り伝へてみた(Kはあまりネットを見ないといふか、オレと見てる範囲が全然違ふ)。
「いやだつて、あれは『ボーイミーツガール』だと思つてるからさー」「確かにあとがきにもそんなこと書いてあつたけど、『ボーイミーツガール』てのは話の発端であつて結末とちやうやん」云々。ライトノベルにどこまでSF的な読みを求めるかどうかの違ひなのだらうと指摘されたが、別にオレもSF的な整合性は全くどうでもよくて(タイムパラドックスとかは度外視してよいと判断)、単純に「憐が未来から現代にやつてきて、そこで幸せになりました」で終つたら「でもその先の未来は結局どうなの?未来そのものを変へないと気がすまんのとちやうか?」と思つただけなのだが。
などと長い前置きをして、さて本巻を読んだ。確かに、オレが望んだ方向の話に進まうとしてはゐる。が、なんだらうこの消化不良な感じは。何より「時の意思」の現れ方に驚いた。少しスケールが小さすぎないか? 憐自身の行動もさうだし、眞依の行動の動機や、前巻以来の未来世界の成立ちにしても同じで、やはり「それは無理がありすぎ」とツッコミを入れるしかない。そんな風に物語の屋台骨に不安があるからどうも引掛りを感じながら読んでしまふけれど、学園ものとしてはそれなりに面白い。ただ、ひとつの巻としてもう少し話をきちんと纏めて欲しい。クライマックスのシーン展開が(自ら認めてゐるやうに)前巻と全く同じといふのもいただけない。といふか。
表紙のコーヒー牛乳を吸ふ憐ちやんが可愛いと思ひました。まる。

憐 Ren -routine-(水口敬文, 角川スニーカー文庫) - 大和但馬屋読書日記 - bookグループ

憐 Ren ~routine~ (角川スニーカー文庫)

憐 Ren ~routine~ (角川スニーカー文庫)

シリーズ三巻目。本筋から少し離れた短編集
本筋から離れてゐる分、学園ものとして読めば楽しく読めた。話をきちんと纏めずに宙ぶらりんで終らせるのも、それはそれで味なのかもしれない。本筋にきちんとけりをつけてくれればそれでいい。

吉永さん家のガーゴイル(5)(田口仙年堂,ファミ通文庫) - 大和但馬屋読書日記 - bookグループ

お祭り騒ぎ。相変らずの面白さだが、最後に桜を焼かうとするマッカチンの行動だけは「なんでそこでさうなるの?」と首を傾げた。自暴自棄とはいへ、同情のしやうもなくなるところだつた。縦列駐車には笑つた。

吉永さん家のガーゴイル(6)(田口仙年堂,ファミ通文庫) - 大和但馬屋読書日記 - bookグループ

これまた面白いけれど、「吉永さん家」である意味は? と考へてしまつた。なんとなく、いいアイデアなのに勿体無い使ひ方をしてしまつたのではないかと思ふ。いきなり「おー、持ってけ持ってけ」と登場する双葉はカットイラスト込みで可愛いけれど(絵の絡め方が本当に上手いなこのシリーズは)、物語の中では異分子すぎてほとんど意味がないし、ガーゴイルにしてもそれは同じ。
まあ、この作者の引出しならいくらでもこのレベルの話は出てくると思ふので、「勿体無い」などとは要らぬ心配なのだらう。ところで、表紙の絵の意味が未だによく分らない。

今日のゲーム(八月九日)

THE地球防衛軍2(PS2,D3PUB,ASIN:B0009NUOS6)SIMPLE2000シリーズ Vol.81 THE 地球防衛軍2

ペイルウイングでNORMALクリア。
このまま難易度を上げ続けても芸がないので、次は陸戦兵でHARDからスタートしてみよう。前作でクリア出来たんだから大丈夫なはずだ、と法螺吹いてみる。
最後の浮遊要塞は、とにかくすべての砲台を落してからバリアを壊さないと危なくて仕方ない。特に元気玉を撃つてくる紫色の半円形の砲台は最優先で落すべし。時間は掛るが焦りは禁物。