■ [GP][2005][canada]2005年第8戦カナダGP決勝
スターティンググリッド。
- J・バトン
- M・シューマッハー
- F・アロンソ
- G・フィジケラ
- J・P・モントヤ
- 佐藤琢磨
- K・ライコネン
- J・ヴィルヌーヴ
- J・トゥルーリ
- R・シューマッハー
- F・マッサ
- D・クルサード
- N・ハイドフェルド
- M・ウェバー
- C・アルバース
- C・クリエン
- N・カーティケヤン
- T・モンテイロ
- P・フリーザッハー
- R・バリチェッロ
気圧が下りつつあるのが気掛りだ。もう一つ気掛りは、ルノーが二台とも夜の間にオイル漏れを起したとか。シールの補修のみでエンジン交換はないとのことだが、不安要素ではあるな。あとはやはり、フェラーリのミッションも。
スタート、ルノーがものすごい飛出しでバトンとマイケルを両側から抜いていく。マイケルは全然駄目で、マクラーレン二台にも先行を許す。琢磨も出遅れた。三周目、地元ジャックがピットに戻ってフロントウイングを交換。これ、スタート後の一コーナーで琢磨に追突してるんだけど、放送席は気付いてないな。
五周目順位。
- G・フィジケラ
- F・アロンソ
- J・バトン
- J・P・モントヤ
- K・ライコネン
- M・シューマッハー
- J・トゥルーリ
- 佐藤琢磨
- F・マッサ
- N・ハイドフェルド
- R・シューマッハー
- D・クルサード
- M・ウェバー
- C・クリエン
- C・アルバース
- R・バリチェッロ
- N・カーティケヤン
- P・フリーザッハー
- T・モンテイロ
- J・ヴィルヌーヴ
トップのフィジケラとアロンソ、十番手を争うハイドフェルドとラルフがそれぞれテールトゥノーズの間隔。ルノー勢には葛藤がありそうだ。アロンソはペースで勝っているので相当苛立っている模様。
琢磨はどうも一セクが苦手なのかしらん。今一つペースが上らない。
十三周目、早くもマイケルがピットイン。これがフロントロウの秘密、そしてスタートのトラクション不足の原因か。十二番手で復帰。
十六周目、バトンとラルフがピットへ。バトンは七番手復帰。十七周目、琢磨がピットイン。十二番手。三回ストップ勢が続々ピットへ入る中、ライコネンがぶっちぎりのファステストを記録。モントヤも続き、マクラーレン二台だけが十四秒台に飛込んだ。ルノーも楽には勝てないぞ。
二十二周目、マッサ、ハイドフェルド、クリエンがピットイン。この辺になると二回ストップか。
おわ、二十四周目、琢磨がガレージへ。どないしてん。
二十五周目、アロンソとライコネンが同時にピットイン。次の周でフィジケラとモントヤもピットへ。ピットアウト時にアロンソの前に出ようとしたモントヤが二コーナーでコースオフ。無理しすぎたね。
二十七周目、カーティケヤンがドライビンブミスで壁にリアタイヤをヒット、ピットに戻ってリタイア。
三十周目、ウェバーがピットイン。一回ストップ? 順位。
- G・フィジケラ
- F・アロンソ
- J・P・モントヤ
- K・ライコネン
- J・バトン
- M・シューマッハー
- J・トゥルーリ
- R・バリチェッロ
- M・ウェバー
- F・マッサ
- N・ハイドフェルド
- R・シューマッハー
- D・クルサード
- C・クリエン
- J・ヴィルヌーヴ
- T・モンテイロ
- C・アルバース
- P・フリーザッハー
フィジケラより一秒速いアロンソが無線でピットに怒鳴る。「オレにどうしろっちゅうねん!」「わかった、だったら抜いていいよ」とピット。
三十四周目、アロンソに抜かれるフィジケラ。しかしモントヤ、ライコネンにも抜かれ、これはおかしい。と思ったら案の上、ハイドロが死んだらしく、ピットに戻ってリタイア。ついてない。
三十五周目、バトンとマイケルが二度目のピットイン。
三十九周目、アロンソのペースがガクンと落ちた。カーティケヤンと同じところで同じミスをして、ピットに戻ったがやはり駄目、ルノーが何と全滅。
- J・P・モントヤ
- K・ライコネン
- J・バトン
- M・シューマッハー
- J・トゥルーリ
- F・マッサ
- N・ハイドフェルド
- R・シューマッハー
- M・ウェバー
- R・バリチェッロ
- D・クルサード
- C・クリエン
- J・ヴィルヌーヴ
- T・モンテイロ
- C・アルバース
- P・フリーザッハー
モントヤがライコネンに六秒差をつけて首位に出た。
四十五周目、ハイドフェルドがホームストレート上で白煙、リタイヤ。ずっとペースの悪かったクルマ、音を上げたエンジン。険悪になりつつあるウィリアムズとBMWがどんなプレスリリースを出すことやら。
四十七周目、ラルフが二度目のピット。同じ周、なんと、琢磨がコースに復帰した! 明らかに、次のアメリカGPの予選出走順を少しでもマシにするための作戦。涙ぐましいな。
しかし何と何と、それと入れ替りにバトンが最終シケインで「ケベック州にようこそ」クラッシュ!! 最悪すぎ。
これでセーフティカーが導入され、ほぼすべてのマシンがピットへ駈込んだ。これでラルフがトップに立ったが、タイミングモニタ上では八番手。放送席も混乱している。しかしこれはラルフがトップだろ、どうみても。いや、一周遅れか。確かによくわからん。
モントヤが追越しを行った疑いで審議対象に。
再スタート。モントヤに黒旗が提示され、失格処分に。正確には「セーフティカー隊列通過中に、停止シグナルを無視してピット出口を出た」ということ。
コース上は十三台。まあ琢磨は順位対象外だが。
六十三周目、トゥルーリのブレーキがよりによって最終シケインの飛込みで破損。広いエスケープゾーンのおかげで何事もなくクリアできたから良かったが、背筋の冷えるトラブルだった。
六十六周目、ピットヘアピンで琢磨がスピン。これもブレーキトラブルで、リアホイールが燃えている。しかし二十四周遅れでブレーキが逝ったってのは、ちと酷くないか? トゥルーリと同列には語れんぞこれ。琢磨の米GPの出走順は五番目ということになりそう。
最終ラップ、ヴィルヌーヴが一ポイントを賭けてクリエンを追う。カメラ、映せよ。地元だろ。
優勝ライコネン、二位マイケル、三位バリチェッロと、フェラーリが今季初のダブル表彰台。四位マッサ、ウェバー、ラルフ、クルサード、クリエンまでが入賞。このレッドブルのしぶとさは賞賛に値するね。完走十一台、稀にみるサバイバルレースとなった。
セーフティカー絡みとはいえ復調のきっかけは掴んだフェラーリと、運に見放されたBAR。流れってあるのよねえ。
何だか、前戦で涙に暮れたライコネンへの褒美でもないだろうが、ライバル達が勝手に自滅した感のあるレースだった。
次はアメリカ、休みなし。来週も眠いぞ、と。